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概要:米国のインフレ率は6月も引き続き軟化した可能性が高いが、基調的な物価圧力を反映する重要指標は落ち着かない上昇ペースが続き、米連邦準備制度は25、26日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)会合で利上げ再開に引き続き傾くことになりそうだ。
CPI上昇率は前年比3.1%と21年3月以降で最も低くなる見込み
コアCPIは21年後半以来の小幅な上昇ながら5%と高止まりの公算
米国のインフレ率は6月も引き続き軟化した可能性が高いが、基調的な物価圧力を反映する重要指標は落ち着かない上昇ペースが続き、米連邦準備制度は25、26日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)会合で利上げ再開に引き続き傾くことになりそうだ。
ガソリン小売価格の下落が主に影響し、12日に発表される6月の米消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比3.1%と、2021年3月以降で最も低い伸びが予想される。ヘッドラインCPIの上昇率はわずか2カ月で2ポイント近く減速することになる。
これに対し、変動の激しい食料品とエネルギーを除くコアCPIは同5%と、2021年後半以来の小幅な上昇が見込まれるが、別のインフレ指標に基づく連邦準備制度の物価目標と比較するとなお倍余りの水準だ。
6月のCPIは、米景気の強い耐性を裏付ける最近の幾つかの指標に続いて公表される。7日に発表された6月の米雇用統計によれば、非農業部門雇用者数は前月比20万9000人増と、市場予想は下回ったものの堅実な伸びを示し、賃金の伸びも堅調だった。
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米雇用者数、6月は伸び鈍化-賃金はなお力強い労働市場を示唆
Overall Inflation Continues to Cool in US
Yet underlying measure of price pressures remains elevated
Source: Bureau of Labor Statistics, Bloomberg
Note: Core CPI excludes food and energy
連邦準備制度当局者では、米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁と連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事、クリーブランド連銀のメスター総裁、サンフランシスコ連銀のデーリー総裁らが今週発言を予定し、12日には地区連銀経済報告(ベージュブック)も公表される。
ブルームバーグ・エコノミクス(BE)のスチュアート・ポール氏らエコノミストは、「連邦準備制度当局者らは7月の会合で25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の追加利上げを決定する意向をこれまで伝えており、リスクバランスがどう変化しつつあるか、連邦準備制度にとってそれが先行きどのような意味を持つかが焦点になるだろう」と指摘した。
Central Bank Rate Decisions This Week
Source: Bloomberg
Note: Mapped data show rate decision schedules for distinct central banks.
一方、今週はカナダ銀行(中央銀行)が12日に金融政策決定と最新の経済予測を発表する。同中銀は2会合連続で停止していた政策金利の引き上げを市場の大方の予想に反して6月に再開し、主要政策金利の翌日物金利を0.25ポイント引き上げた。カナダ経済の成長は予想より力強く、インフレは執拗(しつよう)に収まらず、住宅市場は回復しつつあり、マックレム総裁らが追加利上げに動く多くの理由が存在する。
ニュージーランド(NZ)準備銀行(中銀)は12日、政策金利であるオフィシャル・キャッシュレート(OCR)を現行の5.5%に据え置く決定を公表する見込み。韓国銀行(中銀)も13日に金融通貨委員会を開くが、政策金利である7日物レポ金利は3.5%に据え置かれる見通しだ。
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