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概要:アナリストの景気後退予測はさまざまですが、TCWのダイアン・ジャフィーはソフトランディングを予想しています。彼女は今後、中型株が大型株のパフォーマンスを上回ると予想。市場を上回る強力なファンダメンタルズを持つ中型株8銘柄を明かします。
2050億ドルの資産運用残高を誇るTCWのリード・ポートフォリオ・マネジャー、ダイアン・ジャフィー。
TCW
ウォール街は2023年、迫りくる景気後退を警戒して幕を開けた。一部の投資家は、FRB(米連邦準備制度理事会)が積極的な利上げを続ければ、市場は25%も暴落すると考えていた。一方で、モルガン・スタンレーのエコノミスト、セス・カーペンター(Seth Carpenter)のように、FRBはソフトランディングに成功する可能性があると考えている人もいた。
「求人数は減少しているが、レイオフはそれほど多くない」とカーペンターは最近のInsiderのインタビューで答えている。
「実際に明確な減速、つまり深刻な景気後退を経験することなく、経済のスローダウンとプレッシャーの緩和が実現できるという事実を反映していると考えている」
そうカーペンターは語っている。
2050億ドル(約29兆円、1ドル=140円換算)の資産運用残高を誇るTCWのリード・ポートフォリオ・マネジャー、ダイアン・ジャフィー(Diane Jaffee)氏も同様の意見だ。
「我々は、非常にソフトなサイクルになり、深刻な景気後退はないと考えています」と彼女はInsiderに語る。
「投資家が経済全体に対して好感を持ち始めると、他の銘柄やセクターから市場幅(上昇している銘柄と下落している銘柄の差)は広がり、『マグニフィセント・セブン(Magnificent Seven)』は横ばい推移になると予想しています」
※マグニフィセント・セブン:GAMMA、すなわちGoogleの親会社Alphabet、Apple、Meta、Microsoft、AmazonのIT大手5社にNvidiaとTeslaを加えた呼称。
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経済のスローダウンが終わりに近づくにつれ、まず大型株が市場を上回るパフォーマンスを見せるとジャフィーは考えている。だが経済が回復すれば、中型株が市場の動きをリードするという。
「歴史的に見ると、中型株と小型株は徐々に大型株のパフォーマンスを上回っています。ですがそのためには20年という時間軸で捉える必要があります」
「私は長期的には中型株を信じていますが、ここ10年はそうではありませんでした」
具体的には、上昇の可能性を持つ分野、特に急成長しているAI(人工知能)分野の中型株を好んでいる。
「成長企業でありながら、きわめて大きなリターンを得られる余地があることから、スィートスポットに入っていることは間違いありません」
ジャフィーの中型株ファンドは現在、地方銀行、さらには公益事業、不動産、生活必需品などのディフェンシブ銘柄(景気に左右されにくい銘柄)への投資を減らしている。過去の平均よりも相対的に割高で推移しているからだ。反対にテクノロジー、一般消費財、資本財を増やしている。
「我々は資本財を強く信じており、投資家がメリットを活かすべきロングテール・イベントがあると考えています」
またジャフィーは、割安感と強い成長特性からヘルスケア銘柄にも強気だ。
ジャフィーが推奨する中型株8銘柄
ジャフィーの中型株ファンドでは、金融銘柄としては保険ブローカーのアーチ・キャピタル・グループ(Arch Capital Group:ACGL)、プライベート・エクイティ会社のアポロ・グローバル・マネジメント(Apollo Global Management:APO)を保有している。プエルトリコを拠点とするバンコ・ポピュラー(Banco Popular:BPOP)もお気に入りだ。
「JPモルガン出身の素晴らしい経営陣で、プエルトリコ経済の中心的存在になっています」
「経営陣と成長性に注目しています」
テクノロジー銘柄では、部品メーカーのフレックス(Flex:FLEX)に投資している。同社は業界における需要増を活用できるユニークなポジションにある。
「同社は、一般消費財分野でトップ10のポジションを獲得しています」
彼女はまた、強気の理由として同社経営陣と過去のリターンを挙げる。
オリーブ・ガーデン(Olive Garden)やキャピタル・グリル(Capital Grille)などの外食チェーンを保有する外食コングロマリットのダーデン・レストランツ( Darden Restaurants:DRI)も推奨している。同社は積極的な買収を通じて、強いブランド・ロイヤルティと幅広い商品ポートフォリオを築いている。
一般消費財では、住宅メーカーのトール・ブラザーズ(Toll Brothers:TOL)を挙げる。同社は主に、金利上昇にも影響を受けないほどの資金を持つ高級住宅購入者をターゲットにしている。だがジャフィーは不動産市場におけるミレニアル世代を中心とした初回購入者の重要性を認識しており、住宅メーカーのレナー(Lennar:LEN)にも投資している。
8つめは、メディケイド(Medicaid:低所得者向け医療保険制度)におけるサービスを専門とするヘルスケア企業、センティーン(Centene:CNC)だ。
「同社の目標は、大きな成果とイノベーティブなソリューションを提供すること。そうすれば、メディケイド支出を獲得するための政府のランキング・サービスで高スコアを得ることができます」
※本記事は取材対象者の知識と経験に基づいて投資の選定ポイントをまとめたものですが、事例として取り上げたいかなる金融商品の売買をも勧めるものではありません。本記事に記載した情報や意見によって読者に発生した損害や損失については、筆者、発行媒体は一切責任を負いません。投資における最終決定はご自身の判断で行ってください。
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