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概要:ニューヨーク外為市場ではドルが反発した。このところ下落していたところに週末を控え調整が入った。ただ、インフレ緩和を背景に連邦準備理事会(FRB)の利上げサイクルは終了に近づいているとの観測が強まる中、ドルの軌道はなお下向きに傾いている。
[ニューヨーク 14日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが反発した。このところ下落していたところに週末を控え調整が入った。ただ、インフレ緩和を背景に連邦準備理事会(FRB)の利上げサイクルは終了に近づいているとの観測が強まる中、ドルの軌道はなお下向きに傾いている。
ニューヨーク外為市場ではドルが反発した。このところ下落していたところに週末を控え調整が入った。3月10日撮影(2023年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
終盤の取引で主要6通貨に対するドル指数は0.2%高の99.923。一時は99.574と、15カ月ぶり低水準を付けていた。週初からは2.3%下落。週間ベースの下落としては昨年11月以来の大きさとなる。
今週のドルの下落は米労働省が発表した6月の卸売物価指数(PPI)と消費者物価指数(CPI)で加速。
マネックスUSA(ワシントン)の外為トレーダー、ヘレン・ギブン氏は「きょうのドル相場の回復は大部分が調整だった」とし、「市場はCPI統計に過剰に反応した可能性がある。市場は信じていないかもしれないが、FRBのウォラー理事は13日に行った講演で、年内に0.25%ポイントの利上げがあと2回行われる可能性を示唆した」と述べた。
ドルは対円で0.5%高の138.805円。この日は上昇したものの、週間ベースでの下落は1月以来の大きさになる見通し。
マネックスUSAのギブン氏は「短期的には若干ドル高が進む可能性がある。25─26日の連邦公開市場委員会(FOMC)でFRBが年内にあと2回の利上げを行うと市場に納得させられるにかかっている」と述べた。
ユーロは対ドルでアジア取引時間帯に1.1245ドルと、16カ月ぶり高値を更新。その後は1.1229ドルに戻した。
ドルは対スイスフランで0.4%高の0.8621フラン。8年ぶり安値となる0.8568フランから戻した。
ドル/円 NY終値 138.73/138.76
始値 138.60
高値 139.15
安値 138.35
ユーロ/ドル NY終値 1.1227/1.1231
始値 1.1219
高値 1.1244
安値 1.1211
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