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クオンツ大手ツーシグマ、人間の判断も戦略に加味へ－人材採用に着手
概要：クオンツヘッジファンド運用大手の米ツーシグマ・インベストメンツは、投資戦略を多様化する一環として、コンピューターではなく人間の判断を重視して収益を上げるトレーダーの採用に初めて乗り出す。
クオンツヘッジファンド運用大手の米ツーシグマ・インベストメンツは、投資戦略を多様化する一環として、コンピューターではなく人間の判断を重視して収益を上げるトレーダーの採用に初めて乗り出す。
運用資産600億ドル（約８兆3200億円）のツーシグマは機械学習やビッグデータを駆使した自動売買を手がける。情報の部外秘を理由に匿名を条件に語った複数の関係者によると、このほどスタッフを採用し、トレーダーや分析担当者の面接を行っている。株式やマクロ、債券投資の人材確保を狙っているという。
ただ、ＤＥショーやミレニアム・マネジメント、シタデルといった同業他社が提供しているような運用担当者の裁量で戦略を決めるディスクレショナリー投資商品にツーシグマが近く参入する計画はない、と関係者らは話している。ツーシグマでは新規採用のトレーダーを複数のチームと協業させ、クオンツ投資を補完することを目指しているという。
人間のトレーダーが分析や過去の経験を使ってリスク評価やプライシング、売買のタイミング判断を行うといった、裁量的な要素を投資戦略に取り入れるメリットを認識しているのは、ツーシグマに限らない。マン・グループやＤＥショーといった自動売買にルーツを持つ投資会社も、ディスクレショナリーとクオンツ両方の戦略を駆使することで巨大ヘッジファンドへと成長した。
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