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概要:英銀バークレイズは10年余りにわたるインドの資産家ゴータム・アダニ氏の主力銀行として、同氏率いる新興財閥アダニ・グループと取引するグローバル企業が数社しかなかった時代に築いた関係を、インド事業のてこにしてきた。
ゴータム・アダニ氏
Photographer: Kobi Wolf/Bloomberg
この問題に詳しい関係者によると、バークレイズの最高幹部はアダニ・グループとの関係を検証しており、規制当局の調査が来月終わるまで、新規取引を加えることには慎重になっている。
ロンドンに本店を置くバークレイズはアダニ・グループに扉を閉ざしたわけではないが、スイスの建材メーカー、ホルシムとの昨年まとまった取引へのファイナンスを含め、幾つかの融資について返済交渉がなされていると関係者は明らかにした。
アダニ・グループのトラブルは、インドのような市場で有利な反面、潜在的にリスクの高い顧客をサポートするグローバル銀行が直面するデリケートな均衡を裏付けている。バークレイズのアジアからの収入は過去6年間で倍以上に膨らんでいるが、そのけん引役がインドだ。
Top Bankers for Adani Bond Deals
Barclays leads, followed by StanChart, MUFG
Source: Bloomberg
Note: Data includes bonds sold from January 2016 to December 2021
モビアス・キャピタル・パートナーズで新興国市場投資を担当するマーク・モビアス氏は「アダニが勝ち組になる可能性があり、銀行はもちろん勝ち組と組みたいと考えている。非常に難しい選択だ」と述べ、エクスポージャーの規模が「非常に大きく、銀行側が関係を解消するのは難しい」とも指摘した。
非公開情報だとして匿名を条件に述べた関係者によれば、バークレイズがアダニ・グループから手を引きつつあることが行内の緊張を招いている。インドを拠点とするバンカーらが同グループとのうまみのある関係を復活させたいと考えている一方で、ロンドンの幹部らは風評リスクを理由に一段と慎重になっているという。
不正疑惑を否定しているアダニ・グループはブルームバーグ・ニュースに対し、バークレイズは中核的な取引銀行12行の1行であり、アダニ系企業への投融資は全て安全だとコメント。ヒンデンブルグのリポート公表後でも、銀行側は同グループと「強いつながり」を持ち続けていると主張し、データセンター向けに先月発表された銀行融資に触れた。
アダニ側が出した6月23日付の資料によると、この融資はING銀行やみずほ銀行、三菱UFJ銀行、ナティクシス、スタンダードチャータード、三井住友銀行が中心となって行われるが、バークレイズは参加していない。
バークレイズの広報担当者は「うわさや臆測」にはコメントしないが「事実と異なる点が多いことに留意している」と語ったが、詳しい説明は控えた。
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