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概要:19日の欧州株は上昇。英国で発表された6月のインフレ率がここ1年余りで初めて8%を下回り、センチメントが押し上げられた。
19日の欧州株は上昇。英国で発表された6月のインフレ率がここ1年余りで初めて8%を下回り、センチメントが押し上げられた。
英6月インフレ率7.9%、1年余りで最低-金利ピーク6%割れ観測 (2)
英FTSE100指数は1.8%上昇し、1カ月ぶりの高値。FTSE100よりも内需関連銘柄の比重が高いFTSE250指数は3.8%高と、昨年11月以来の大幅高となった。
ストックス欧州600指数は0.3%高。業種別指数で不動産、エネルギーが上昇した一方、鉱業やメディアは下落した。
欧州債市場では英国債の利回り曲線がブルスティープ化。英インフレ統計に反応し、短期金融市場ではイングランド銀行(英中央銀行)の利上げ観測が後退した。
短期金融市場が見込む8月の英中銀会合で0.5ポイント利上げが決定される確率は50%に低下した。織り込まれているピーク金利の水準は5.90%と、23ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下。到達時期の見通しは来年2月と、これまでの来年3月から前倒しされた。
英2年債利回りは4.86%と5%を下回り、5週間ぶり低水準となった。
ドイツ債の利回り曲線はベアスティープ化。6月ユーロ圏消費者物価指数(CPI)改定値でコアCPIが速報値から上方修正されたことが響いた。短期金融市場が織り込む欧州中央銀行(ECB)のピーク金利見通しは年末に3.98%と、1bp上昇した。
7月19日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)
債券 | 直近利回り | 前営業日比 |
---|---|---|
独国債2年物 | 3.07% | +0.02 |
独国債10年物 | 2.44% | +0.05 |
英国債10年物 | 4.22% | -0.12 |
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