アルファベット、第2四半期利益が予想上回る クラウド堅調

米グーグルの持ち株会社アルファベットが２５日発表した第２・四半期決算は、利益が市場予想を上回った。クラウドサービスに対する安定的な需要と広告収入の回復が支援した。

[サンフランシスコ ２５日 ロイター] - 米グーグルの持ち株会社アルファベットが２５日発表した第２・四半期決算は、利益が市場予想を上回った。クラウドサービスに対する安定的な需要と広告収入の回復が支援した。

引け後の時間外取引で、アルファベットの株価は８％上昇した。

インベスティング・ドット・コムのシニアアナリスト、トーマス・モンテイロ氏は「人工知能（ＡＩ）ブームの中、他のハイテク大手に後れを取らずについていくグーグルの能力が疑問視されていたが、好調な利益を上げただけでなく、かなりの差で予想を超えた」と指摘。

グーグルの新たな成長段階が始まったことを強く示しているとし、「グーグルは議論の的になっているクラウド部門で主導的な地位をようやく固め、ＡＩ分野で拡大に注力する余地を得た」と語った。

純利益は１株当たり１．４４ドルと、リフィニティブがまとめたアナリスト予想の１．３４ドルを上回った。売上高は７４６億ドルで、予想の７２８億２０００万ドルを上回った。

「グーグルクラウド」の売上高は２８％増の８１億ドルで、予想の７７億５０００万ドルを上回った。前四半期とほぼ同水準の伸びを維持した。

動画投稿サイト「ユーチューブ」の広告収入は４．４％増の７６億７０００万ドル。

また、ベテランのルース・ポラット最高財務責任者（ＣＦＯ）が９月１日付で最高投資責任者兼社長に就任すると発表した。

ポラット氏は２０１５年にＣＦＯを務めていたモルガン・スタンレーからグーグルに移籍した。新たなポストでは、よりリスクの高いハードウエアやサービスのベンチャー事業を監督するほか、グローバル投資の管理にも携わる。