米マイクロソフト、4─6月期は予想上回る ＡＩでクラウドに恩恵

[２５日 ロイター] - 米マイクロソフトが２５日発表した第４・四半期（４─６月）決算は、人工知能（ＡＩ）の新技術を採用した製品のアップグレードでクラウドサービス事業が恩恵を受け、売上高と利益が市場予想を上回った。

米マイクロソフトが２５日発表した第４・四半期（４─６月）決算は、人工知能（ＡＩ）の新技術を採用した製品のアップグレードでクラウドサービス事業が恩恵を受け、売上高と利益が市場予想を上回った。

ただ、ＡＩ部門のための新たなデータセンターを建設したことでコストが前四半期から大幅に増加。決算発表を受け株価は取引終了後の時間外取引で約１％下落した。

売上高は５６２億ドルと、リフィニティブがまとめたアナリスト予想平均の５５５億ドルを上回った。

１株当たりの純利益は２．６９ドルと、予想の２．５５ドルを上回った。

クラウドサービス「アジュール」を含むインテリジェンス・クラウド部門の売上高は２４０億ドルと、予想の２３８億ドルを上回った。

アジュールの売上高は２６％増。伸びはビジブル・アルファがまとめた予想の２５．２％増を上回った。

一方、パソコン（ＰＣ）事業は低迷が続き、基本ソフト（ＯＳ）「ウィンドウズ」を含む部門の売上高は１３９億ドルに減少。ただ、予想の１３６億ドルは上回った。

ビジネス向け交流サイト（ＳＮＳ）リンクトインを含む部門の売上高は１８３億ドル。アナリスト予想は１８１億ドルだった。

設備投資は１０７億ドルと、前四半期の７８億ドルから急増。マイクロソフトは投資家に対し、ＡＩ部門のためのデータセンターを構築するため支出が増加すると説明していた。

サティア・ナデラ最高経営責任者（ＣＥＯ）は決算発表の文書で「マイクロフトは引き続き、新たなＡＩプラットフォームをリードすることに注力していく」とした。