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概要:米連邦準備理事会(FRB)の金利はついにピークに達したようだ。今回の利上げが最後とみられる中、他の中央銀行は利上げを続ける見通しで、この差がドル安をさらに加速させるだろう。
[ワシントン 26日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 米連邦準備理事会(FRB)の金利はついにピークに達したようだ。今回の利上げが最後とみられる中、他の中央銀行は利上げを続ける見通しで、この差がドル安をさらに加速させるだろう。
米連邦準備理事会(FRB)の金利はついにピークに達したようだ。今回の利上げが最後とみられる中、他の中央銀行は利上げを続ける見通しで、この差がドル安をさらに加速させるだろう。写真はドル紙幣。都内で2011年8月撮影(2023年 ロイター/Yuriko Nakao)
FRBは25─26日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を25ベーシスポイント(bp)引き上げ、5.25─5.50%とした。昨年3月以降で11回目の利上げとなった。FF金利先物市場が織り込む次回会合の追加利上げ確率はわずか20%。さらに先を見ると、リフィニティブのデータでは早ければ来年3月にも利下げが開始されることが示唆されている。
FRBはインフレ抑制に向け急速なペースで利上げを実施してきたことから他の中銀に先行している。例えば、デリバティブ市場によると欧州中央銀行(ECB)は10月に25bpの追加利上げを行う見通しだ。イングランド銀行(英中央銀行)も75bpの利上げを実施した後に2024年7月まで金利を据え置くと予想されている。
こうした違いはインフレ動向の差で正当化される。6月の米インフレ率は3%と昨年に記録したピーク水準の約9%から鈍化。一方、同月のユーロ圏のインフレ率は5.5%にやや鈍化したに過ぎない。英インフレ率は比較的大きく鈍化したものの、7.9%と依然として高止まりしている。
劇的な変化がない限り、FRBは自然と資金を安くしているのかもしれない。他の中銀に先行するFRBの動きは昨夏にドル指数を20年ぶりの高水準まで押し上げたが、逆方向にも同様の効果をもたらしそうだ。利上げは利回り上昇につながるため通貨の需要を促す傾向があるが、その逆もまた同じように言える。
ドル指数は昨年9月に付けた最近の高水準である約114から下落し、101を割り込んだが、ポンドやユーロなどの魅力が増したことが一因だ。ドル安は悪いことばかりではない。例えば米国の輸出企業は、海外に製品を割安で販売できるため恩恵を受けるはずだ。とはいえ、ドル指数は世界的な金融政策の差を背景に新型コロナウイルス禍前の水準である97を容易に下回る可能性があり、FRBの計画を複雑にする恐れがある。
●背景となるニュース
*FRBは25─26日のFOMCで、FF金利の誘導目標を0.25%ポイント引き上げ、5.25─5.50%とした。リフィニティブが追跡しているデリバティブ価格によると、今回の利上げが最後で、早ければ24年3月に利下げが開始される見通し。
*デリバティブトレーダーは、ECB、オーストラリア準備銀行(豪中銀)、英中銀がFRBよりも後に利下げを開始すると予想。
(筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています)
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