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概要:米国株式市場はほぼ変わらずで取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)は25─26日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを決定し、追加引き締めの可能性を排除しなかったが、ダウ工業株30種は13営業日続伸し、1987年以来最長の連騰記録となった。
[26日 ロイター] - 米国株式市場はほぼ変わらずで取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)は25─26日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを決定し、追加引き締めの可能性を排除しなかったが、ダウ工業株30種は13営業日続伸し、1987年以来最長の連騰記録となった。
7月26日、米国株式市場はほぼ変わらずで取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)の利上げにより借り入れコストは世界金融危機以来の高水準に達した。24日撮影(2023年 ロイター/Brendan McDermid/File Photo)
FRBはフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を予想通り0.25%ポイント引き上げ、5.25─5.50%とした。パウエル議長は記者会見で、経済指標を注視しつつ会合ごとに決定を下す考えを示したが、年内に利下げに転じる可能性は非常に低いとした。
ゴールドマン・サックスは顧客向けノートで、FOMC声明は今後の利上げペース鈍化を示唆するものではなかったが、9月は据え置きが予想されるとした。
一方、ノースウェスタン・ミューチュアル・ウェルス・マネジメントのブレント・シュッテ最高投資責任者は、経済指標を見極めた上で新たな決定を下すというのがパウエル氏の明確なメッセージだったとし、「賃金インフレの低下を確認するまでFRBは(利上げを)停止しないだろう」と述べた。
前日に決算を発表したIT(情報技術)大手の株価はまちまちで、マイクロソフトは3.8%下落。第4・四半期(4─6月)決算は売上高と利益が市場予想を上回ったものの、人工知能(AI)関連サービスの需要に対応するため設備投資が増加し続けるとの見通しを示した。
グーグルの持ち株会社アルファベットは5.8%高。第2・四半期決算はクラウドサービスに対する安定的な需要と広告収入の回復が寄与して利益が市場予想を上回った。
大型成長株を多く含む「NYSE FANG+指数」は0.6%下落。年初来では、AIを巡る期待やFRBの引き締め局面が終わりに近づきつつあるとの見方から約75%上昇している。
メタ・プラットフォームズは1.4%高。アリババのクラウドコンピューティング部門は、メタがオープンソースとして提供している独自の大規模言語モデルの「LLaMA(ラマ)」を法人ユーザーに提供すると明らかにした。
ボーイングは第2・四半期決算が予想より小幅な赤字にとどまったことなどを好感して8.7%上昇した。
写真・動画共有アプリを運営するスナップは14.2%急落。第3・四半期の業績見通しが市場予想を下回ったことを嫌気した。
ウェルズ・ファーゴは2.1%高。最大300億ドルの新たな自社株買いを取締役会が承認したと発表した。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.75対1の比率で上回った。ナスダックでは1.64対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は99億2000万株。直近20営業日の平均は103億2000万株。
*個別銘柄や出来高を追加しました
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