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概要:日銀は28日までの金融政策決定会合で、イールドカーブ・コントロール(YCC)の運用を柔軟化することを決定した。市場関係者のコメントは以下の通り。
[東京 28日 ロイター] - 日銀は28日までの金融政策決定会合で、イールドカーブ・コントロール(YCC)の運用を柔軟化することを決定した。市場関係者のコメントは以下の通り。
◎株価は金利上昇を嫌気、一巡後は企業決算に目線
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<しんきんアセットマネジメント投信 シニアファンド・マネージャー 藤原直樹氏>
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日経平均は金利上昇を嫌気して下落したが、長期金利が0.5%を超えても過度に上昇しなければ、株式市場にとって目先の投機的な要素が後退する。
押し目を買いたいニーズは根強く、日米の中銀会合の通過を待ってエントリーするにはいったんいいタイミングとの判断があってもおかしくない。ただ、その後は長期金利が上昇基調を強める中、再び下げ幅を拡大しており、きょうは荒い値動きが続くかも知れない。
とはいえ、仮にイールドカーブ・コントロール(YCC)を撤廃しても緩和状態は継続する。日本株は割高とは言えず、米株のようには金利上昇を受けた株安の余地は大きくないだろう。長期金利の居所が落ち着いてくれば、市場の目は企業決算に向かうとみている。
◎金利上昇で円高進む、政策変更を意識
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<トレイダーズ証券 市場部長 井口喜雄氏>
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日銀の金融政策決定会合の内容は観測報道通りで、政策の大枠は現状を維持しつつも、イールドカーブ・コントロール(YCC)の運用を柔軟化することが決まった。会合後は長期金利の上昇が止まらず、ドル/円の反応としては政策変更が強く意識されて円高方向に振れ、138円前半まで下落している。
一方、「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」では、2024年度のコアCPI(消費者物価指数)の見通し(中央値)が4月時点の2.0%から1.9%に引き下げられた。これを背景に、この後の記者会見で植田和男総裁は金融緩和継続の姿勢を説明するとみている。
ただ、記者会見で植田総裁のタカ派姿勢が明確に確認されれば、更なる円高進行の可能性もあり、ドルは水準を切り下げていくとみている。いずれにしても、植田総裁がどのようなスタンスをみせるかで、今後のドル/円の方向性が決まりそうだ。
◎YCCの柔軟性も不透明感も共に高まる
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<ニッセイ基礎研究所 上席エコノミスト 上野剛志氏>
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イールドカーブ・コントロール(YCC)の修正が従来想定していたよりも早く行われ、手法に関してもやや意外感がある。長期金利のレンジは変えていないものの、位置づけを「目途」と格下げした。指し値オペの水準も1%と、長期金利変動幅の目途よりも上のゾーンに設定することで、YCC自体を形骸化させつつあるのだろう。
日銀としては緩和の継続性をアピールするとともに、柔軟性を確保するという二兎を追った格好だ。経済と物価、副作用の状況を見ながら、日銀が最適だとみているイールカーブのために、長期金利を操作していく。YCCは非常に強力な政策であることから、市場の機能度に悪影響を与えていたため、今回の措置で柔軟化することによって、そうした課題に対処し、副作用を緩和するという狙いがある。また為替市場への配慮もあるのではないか。
YCCの柔軟化は望ましい方向性ではあるものの、政策の不透明性も高まった。日銀の意向次第で金利水準の居所が変わってくる。0.5%―1.0%と幅があり、どこまでの金利上昇であれば許容されるのか見えてこない。今後金利上限を試すような動きになりかねないため、日銀と市場との対話がより重要になってくる。
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