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ヘッジファンドの危険な米国債取引、規制強化を推進－ＳＥＣ委員長
概要：米証券取引委員会（ＳＥＣ）のゲンスラー委員長は、米国債レバレッジ取引への規制強化を推し進める意向をあらためて表明した。同取引は金融安定性への重大なリスクだと説明した。
米国債レバレッジ取引は金融安定性への重大なリスクとゲンスラー氏
ＳＥＣは昨年９月、決済一元化案を提示－ヘッジファンド業界は反発
米証券取引委員会（ＳＥＣ）のゲンスラー委員長は、米国債レバレッジ取引への規制強化を推し進める意向をあらためて表明した。同取引は金融安定性への重大なリスクだと説明した。
ゲンスラー氏はブルームバーグのワシントンオフィスで27日行われたインタビューで、米国債取引のレバレッジの規模に警告を発する一方で、ＳＥＣとして監督強化を目指し提案した規制案をあらためて高く評価した。
ＳＥＣは昨年９月、ヘッジファンドに対し米国債取引の多くの決済一元化を義務付ける案を提示。ヘッジファンド業界はこの規制が導入されれば取引コストが増大し、競争が阻害されるとして反発した。
ヘッジファンドなどの米国債取引、ＳＥＣが決済一元化で新たな規制案
ゲンスラー氏はヘッジファンド業界の反応について直接言及しなかったものの、規制強化への同業界の反論に動じていないように見受けられた。同氏は米国債を「米資本市場で他の全てが依拠する基盤」だとし、クリアリングハウス（精算・決済機関）での取引が増えればリスクを低減することができると指摘した。
また、米国債市場には不穏な動きが続いているとした上で、「マーケットメークを行いディーラーとして振る舞う企業が確実にディーラーとして登録されることをわれわれは目指している」と説明した。
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