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概要:シンガポールの政府系ファンド(SWF)であるGICは、ゴールドマン・サックス・グループの元バンカー、パーシー・ウォン氏の下で2016年に設立された主要クオンツ部門を縮小した。内部における投資チームと戦略の「厳格な」見直しを受けたもの。
2023年7月28日 14:48 JST
クオンツ部門SIGはスタッフを約30人から縮小-関係者
同部門の責任者だったウォン氏は退職する方向-関係者
シンガポールの政府系ファンド(SWF)であるGICは、ゴールドマン・サックス・グループの元バンカー、パーシー・ウォン氏の下で2016年に設立された主要クオンツ部門を縮小した。内部における投資チームと戦略の「厳格な」見直しを受けたもの。
今年に入った時点で約30人のスタッフが在籍していたシステマティック・インベストメント・グループ(SIG)は再編されると、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。一部のチームメンバーが別部門に配置転換される一方で、同ファンドを離れて外部のクオンツ会社に移籍するメンバーもいるという。
情報の非公開を理由に匿名を条件に語った関係者によれば、12年にGIC入りしたウォン氏も退職する方向だという。同氏はコメント要請に応じていない。
GICの広報担当者は「現在のチームメンバーの大部分はGICに残り、引き続きクオンツのスキルセットを事業に取り入れていく方針だ」とコメントし、「退職するメンバーは10人未満だと予想している」と説明した。
SIGのパフォーマンスはGIC内の一部の他部門を下回っていたと、関係者は指摘したが、詳しい説明はしなかった。
GICは今週に入り、5年間のリターンが16年以来最低となったと明らかにしていた。ロシアのウクライナ侵攻後の世界経済の減速やインフレ高進を理由に挙げた。
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