タイソン、米鶏肉施設を追加閉鎖へ－売上高は市場予想下限にも届かず

閉鎖対象となるアーカンソー州などの施設での生産は他の場所に移す

• ４－６月の１株純利益は前年比92％減の15セント－市場予想26セント

米食肉加工最大手タイソン・フーズはさらに４つの鶏肉施設を閉鎖する計画だ。４－６月（第３四半期）の売上高はアナリスト予想レンジの下限にも届かなかった。７日、同社株の下落率は５月以来の大きさとなった。

ジョン・Ｒ・タイソン最高財務責任者（ＣＦＯ）によると、同社は稼働率向上とコスト削減を図る中で、閉鎖の対象となるアーカンソー、インディアナ、ミズーリ州を拠点とする施設での生産を他の場所に移す。閉鎖によって影響を受ける従業員数の詳細については明らかにしなかった。

米食肉加工最大手タイソン・フーズはさらに４つの鶏肉施設を閉鎖する計画。４－６月（第３四半期）の売上高はアナリスト予想レンジの下限すら下回った

Markets: The Close.

同ＣＦＯは「難しい決断だが、タイソンの長期的将来にとって、これは正しい選択だ」とインタビューで語った。

事情に詳しい関係者によると、閉鎖予定の施設では約3000人が勤務。タイソンはそのうち少なくとも一部を他の工場に異動させる予定のため、どれだけのポジションが削減されるかはまだ不明だという。情報は非公開だとして関係者は匿名を条件に語った。

７日の同社発表によれば、４－６月の１株当たり純利益は前年同期比92％減の15セント。アナリスト予想平均は26セントだった。売上高は前年同期比約３％減で、アナリスト予想の最低値も下回った。

この日の発表前にも、同社はコスト削減努力の一環として、不採算の鶏肉２施設の閉鎖に動いていた。

タイソン株は７日、3.8％安の54.30ドルで引けた。同社株は４日終値の段階で、ここ１年の下落率がほぼ30％に達していた。