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概要:終盤のニューヨーク外為市場では、日本円が対ドルで一段安。昨年11月以来となる146円台を付けた。日本当局が昨年介入を実施した水準で引き続き推移した。一方、中国の景気鈍化を巡る懸念から人民元は9カ月ぶりの安値を付けた。
[ニューヨーク 16日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、日本円が対ドルで一段安。昨年11月以来となる146円台を付けた。日本当局が昨年介入を実施した水準で引き続き推移した。一方、中国の景気鈍化を巡る懸念から人民元は9カ月ぶりの安値を付けた。
終盤のニューヨーク外為市場では、日本円が対ドルで一段安。昨年11月以来となる146円台を付けた。
円は対ドルで一時146.26円と昨年11月以来の安値に下落。終盤は0.45%安の1ドル=146.22円となった。
鈴木俊一財務相は15日の閣議後会見で、為替介入に踏み切る水準に関し「絶対的な数字があってそれを防衛するためにやるということではなく、まさにボラティリティーの問題」との認識を示した。
アンバーウェーブ・パートナーズの共同創設者、スティーブン・ミラン氏は「介入時期や水準について正確には分からないが、インフレを巡る状況がまだかなり悪いため、比較的近いうちに介入することになる」と指摘。「世界の他の国々の金利がはるかに高い中で円安を放置することはインフレの一段の悪化を招く可能性がある」と述べた。
中国では景気減速に対する懸念が高まり、人民元はオンショア、オフショア市場ともに昨年11月以来の安値を付けた。オフショア人民元は一時7.3397元まで下落した。
豪ドルは9カ月ぶりの安値に下落。終盤は対米ドルで0.46%安の0.643米ドルとなった。
ポンドは一時1.2768ドルに上昇。英国立統計局(ONS)が16日発表した7月の消費者物価指数(CPI)で、食品・エネルギー・アルコール・たばこを除いたコアインフレ率が6.9%と伸びは6月と一致し、エコノミストの予想(6.8%)を若干上回ったことを受けた。終盤は約0.18%高の1.2725ドル。
ドル指数は0.213%上昇の103.420。米連邦準備理事会(FRB)が16日公表した7月25─26日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によると、追加利上げの必要性を巡りFRB当局者の意見が分かれていたことが分かった。「大半の」政策当局者はインフレとの戦いを引き続き優先するとした一方、「一部の」当局者は過度な利上げによる経済へのリスクを指摘したという。
ユーロ/ドルは0.22%安の1.08795ドル。
ニュージーランド(NZ)ドル/米ドルは0.27%安の0.594米ドル。ただ、NZ準備銀行(中央銀行)が政策金利のオフィシャルキャッシュレート(OCR)の据え置きを決定した上で、利下げ開始予想を2025年にやや先延ばししたことを受け、NZドルが切り返す場面があった。
バークレイズのリサーチアナリスト、シュレヤ・ソダニ氏は「声明文は明らかにタカ派的なトーンを強めた」とし、「今日のタカ派的な声明と総裁の記者会見は、利下げ時期が少し先送りされる可能性が高いことを示唆している」と述べた。
ドル/円 NY午後4時 146.37/146.38
始値 145.60
高値 146.40
安値 145.62
ユーロ/ドル NY午後4時 1.0872/1.0876
始値 1.0916
高値 1.0923
安値 1.0872
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