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概要:ベトナムで注目を集めたスキャンダルに絡み妻が逮捕された香港の実業家が、既に苦戦中の香港の不動産市場で新たな売り圧力となっている。
夫妻は香港に約80億香港ドル相当の商業用不動産を所有
香港の商業用不動産市況はここ約10年で最悪-供給過剰と金利上昇で
ベトナムで注目を集めたスキャンダルに絡み妻が逮捕された香港の実業家が、既に苦戦中の香港の不動産市場で新たな売り圧力となっている。
香港の投資家、エリック・チュー氏は、ホテルから高級マンションまでさまざまな香港の不動産を、時には大きな損失を出して売却している。
妻のチュオン・ミー・ラン氏はベトナムの不動産開発大手、バン・ティン・ファット・グループ(VTP)会長で、現在ベトナム警察による汚職・不正捜査の渦中にある。
夫妻は香港に約80億香港ドル(約1500億円)相当の商業用不動産を所有しており、過去数カ月に少なくとも10億香港ドル相当の不動産を売却した。
売却は個人的な事情によるものとみられるが、取引価格の低さは、既に低迷している香港市場のセンチメントをさらに悪化させる恐れがある。
政府の文書やメディアの報道によると、チュー氏は8月にティンハウ(天后)地区にあるホテルを2017年に支払った価格のほぼ半額で売却した。同月、にぎやかなクオリーベイ(鰂魚涌)で住宅と商業スペースを建設中のプロジェクトを地元デベロッパーのワン・オン・プロパティーズ(宏安地産)に4億1200万香港ドルで売却した。これは18年に同氏がこの資産に支払ったとされる6億7800万香港ドルを大きく下回る。
夫妻が保有する残りの商業用不動産には、香港バンカーズクラブがテナントに含まれるセントラル(中環)中心部のネクサス・ビルディング、中心業務地区(CBD)の商業ビル2棟、ビクトリアピーク(太平山頂)の高級プロジェクトであるセバーン8の住宅数棟がある。ある買い手がネクサス・ビルに60億香港ドル以上の価格を提示していると、香港紙、星島が最近報じた。
複数の不動産仲介業者によると、チュー氏の所有する全ての物件にオファーがあるという。これらの資産は、チュー氏、妻のラン氏、娘たち、または彼らの会社の関係者が所有している。
夫妻は2000年代半ばから香港の不動産市場に積極的に投資を始め、超高層ビルやピークにある住宅などさまざまな物件を購入した。今はここ約10年で最悪の商業用不動産市場で売却を図っている。
不良資産
現在は、苦境にある中国のデベロッパーが所有していた不動産を含む多くの不良物件が市場に出回っている。中国恒大集団の債権者が同社の香港本部を差し押さえてからほぼ1年がたつが、いまだに買い手が見つかっていない。創業者の許家印氏の邸宅も売りに出された。
コリアーズ・インターナショナル・グループによると、香港のオフィス価値は18年のピークから約35%下落している。コリアーズのデータによれば、香港全体の空室率は6月にほぼ15%と、19年の3倍以上になった。供給とともに金利が上昇しているため、投資家は香港のオフィス物件を購入する意欲が乏しい。
高級住宅市場でも売却は容易ではない。仲介業者のサビルズによると、高級住宅セクターの4-6月(第2四半期)の取引量は前期比で24%減少した。持続する高金利、株式市場の動揺、中国本土の富裕層の買い手不足が下落の一因だという。サビルズは、取引件数が少なく価格が不安定なディストレストセールが近い将来に市場を席巻すると予想している。
ベトナムのスキャンダル
ベトナム警察の発表によると、チュー氏の妻のラン氏は、18、19年に数兆ドンを流用した疑いでVTPの最高経営責任者(CEO)を含む他の3人と共に昨年10月に逮捕された。
同社は電子メールによるコメント要請に応じなかった。
ラン氏は逮捕以降、ベトナム当局によって700以上のVTP関連資産が凍結され、一家は資金不足に見舞われている。
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