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概要:企業による社債買い戻しが数十年ぶりの鈍いペースとなっており、借り換えを控えていることがうかがえる。ただ満期が重なり金利高止まりが長期化すれば、こうした消極性が裏目に出る恐れがある。
2023年9月26日 13:48 JST
割高な新しい債券発行より表面利率低めの既発債が有利か
世界で今年買い戻された社債約760億ドル相当、前年同期40%下回る
企業による社債買い戻しが数十年ぶりの鈍いペースとなっており、借り換えを控えていることがうかがえる。ただ満期が重なり金利高止まりが長期化すれば、こうした消極性が裏目に出る恐れがある。
ブルームバーグの8月末時点の集計データによると、世界全体で今年これまでに買い戻された社債は約760億ドル(約11兆3000億円)相当と、前年同期を40%下回り、2009年以来の低水準。北米全体では、明らかになっている既発債の買い付けが52件で、少なくとも2000年以降最少。金額では前年同期比72%減の220億ドルと、少なくとも08年以来の低水準だ。
企業は買い戻しを通じ満期を待たず社債の一部または全体を償還可能だが、最近は金利の大幅上昇を踏まえ買い入れを減らしている。既発債購入に向け割高な新しい債券を発行するよりも、表面利率が低めの既発債の方が有利なためとみられる。
Global Company Bond Repurchases Drop to Lowest Since 2009
EMEA volume jumped while Americas buybacks plunged
Source: Bloomberg
Note: Volume is amount bought back Jan. 1 to Aug. 31 in all years.
BNPパリバのクレジット戦略世界責任者、ビクトル・ヨルト氏は、「クレジット市場で目立つ現象は供給が異常に少ないことだ。利上げ開始時に企業は『借り換えはしたくない。状況が改善するか見守る』としていたが、今は満期の壁に近づいている」と指摘した。
短期債を長めの債券に借り換える借り手が減っており、米国の投資適格債とハイイールド債の平均残存期間は短くなっている。ブルームバーグの米ハイイールド社債の指数全体でこの数字は5年弱と、過去最短の水準に低下。投資適格債では約11年で、18年以来の低水準付近にあることをブルームバーグのデータが示している。
米ジャンク(投機的格付け)債市場でも今年の公開買い付けは16件と、前年同期比約45%減少し、少なくとも2000年以降最も少なかった。約40億ドル相当の買い入れが行われたが、これも前年同期を80%下回り、2000年以降で最少。
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