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概要:米国拠点の企業が今年発行するESG(環境・社会・企業統治)債の額は前年比で半減する見通しだと、ゴールドマン・サックス・グループのアナリストが指摘した。大西洋を挟んだ欧州とは、明らかに異なるトレンドだ。
規制が後押しする欧州とは明暗、米企業は市場から撤退
政治的な攻撃やエネルギー危機、金利上昇で企業の意欲しぼむ
米国拠点の企業が今年発行するESG(環境・社会・企業統治)債の額は前年比で半減する見通しだと、ゴールドマン・サックス・グループのアナリストが指摘した。大西洋を挟んだ欧州とは、明らかに異なるトレンドだ。
マイケル・プエンペル、シエナ・モリ氏らゴールドマンのアナリストは、米国の低調は欧州との規制の違いを反映していると説明。欧州ではESG目標を組み込んだ債券の発行が規制によって後押しされている一方、米国では公益やエネルギー企業、さらに発行を支援する金融企業がESG債市場から撤退しているという。
米国では過去1年余り、ESGに対する政治的な攻撃が続いた。来年の米大統領選の共和党候補指名争いに出馬したデサンティス・フロリダ州知事はESGのことを、リベラル派を揶揄(やゆ)する「ウォーク(環境問題や社会的不公正などに対する意識が高いこと)」で、反米国的だと中傷。燃料価格を押し上げ、大手石油会社が環境に優しいエネルギーへの移行計画を撤回するに至ったエネルギー危機の影響とも相まって、グリーンボンドへの米発行体の意欲はしぼんでいる。
また、ESGを掲げていようがいまいが、全ての債券が上昇の続く金利の影響を受けている。今週には米30年債利回りが2007年以来初めて5%を超え、株式と債券市場に波紋を広げている。
ゴールドマンのアナリストによると、米ドル市場における投資適格級ESG社債の今年の発行額は400億ドル(約6兆円)にとどまる見込み。これは昨年の半分、一昨年の4割に過ぎない規模だという。投資適格級市場のドル建て債発行全体に占める比率はわずか3%になると、ゴールドマンは試算した。
さらに、ESGを掲げたからと言って債券のパフォーマンス改善につながる可能性が低いこともあると、ゴールドマンのアナリストは指摘。ただ、ESG債が目に見えてアンダーパフォームしていることもないという。
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