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ロシア、一部の資本規制を再導入－ルーブル下落の歯止め狙う
概要：ロシアは通貨ルーブルの下落に歯止めをかけるため、一部の資本規制を再導入した。ルーブルは今年に入り新興国通貨で３番目に悪いパフォーマンスとなっている。
大手輸出業者は国内市場で外貨を売却することを義務付けられる
中銀による利上げでもルーブル安に歯止めかからず
ロシアは通貨ルーブルの下落に歯止めをかけるため、一部の資本規制を再導入した。ルーブルは今年に入り新興国通貨で３番目に悪いパフォーマンスとなっている。
ロシア政府は11日遅く、主要な石油生産業者を含む国内の大手輸出業者43社に対し、国外での販売で得た利益を国内市場で売却してルーブルに換えることを義務付けると発表した。同国は2022年のウクライナ侵攻後にルーブルが急落した際にも同様の規制を導入していたが、同通貨が回復するとこれを解除していた。
ここ数カ月にルーブルは下げを再開。ウクライナでの戦争の資金調達コストが膨らむ中、インフレ高進に打撃を受けた。中央銀行による８月の緊急利上げや先月の追加利上げでもルーブル安に歯止めをかけることはできず、同通貨は心理的な節目の１ドル＝100リーブルに下落していた。
Ruble Among Worst Performers This Year
Source: Bloomberg
ベロウソフ第１副首相は発表資料で「今回の措置の主な目的は、外国為替市場の透明性と予測可能性を高めるための長期的な状況を作り出し、通貨の投機の可能性を減らすことだ」と説明した。
当局がこの義務的な売却メカニズムの詳細を設定するが、一部の企業は当局に取引を報告することが義務付けられる。政府の発表資料は資本規制を導入する大統領令を引用しているが、大統領令の文書は発表されていない。
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