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イタリア国債のスプレッド拡大、ＥＣＢは警戒怠らず－マクルーフ氏
概要：イタリア国債の利回りスプレッド拡大を巡り欧州中央銀行（ＥＣＢ）は警戒を怠らないと、政策委員会メンバーのマクルーフ・アイルランド中銀総裁が述べた。
イタリアはメローニ政権が打ち出した銀行課税強化方針を巡り混乱。格付け会社フィッチ・レーティングスがイタリア政府の予算案について、「以前の目標と比べ財政政策を大きく緩めた」と評したこともあり、投資家が注視している。
マクルーフ氏は「われわれの仕事の一つは金融政策がユーロ圏全体に確実に伝わるようにすることだ」と説明。その上で「何かがそれを損ねるのあれば、それはＥＣＢにとって懸念材料だ」と話した。メローニ政権は無謀ではないが、その行動が投資家の懸念をあおっている恐れがあるとの見方も示した。
「私の感覚では、市場は政府の支出が多過ぎるのではないかと心配している。銀行税は突然のことだったので、市場が驚いたのだと思う」と語った。
別のＥＣＢ政策委メンバー、ブイチッチ・クロアチア国立銀行（中銀）総裁はブルームバーグに対し、イタリアは今のところＥＣＢの新たな危機管理手段を必要としていないとの認識を示し、「スプレッドは拡大しているが、それほど大きくない」と話した。
マフルーフ氏はＥＣＢの金融政策について、「もし追加利上げが必要なら、再び利上げをする」とした上で「12月の予測が出れば、より感触がつかめるだろう」と語った。
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