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概要:欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのシクルーナ・マルタ中銀総裁によれば、活発な消費がユーロ圏経済のハードランディングを阻止する見通しだ。
ハードランディングはないと思う-マルタ中銀総裁
コロナ禍後に人々が消費したいと思っていることに勇気づけられる
欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのシクルーナ・マルタ中銀総裁によれば、活発な消費がユーロ圏経済のハードランディングを阻止する見通しだ。
同総裁はインタビューで、製造業の不振や輸出の低迷、資金調達コストの急上昇、地政学的な不確実性が経済成長を抑制している一方で、市民は回復力のある労働市場から恩恵を受け、新型コロナウイルス禍前の生活を再び始めており、消費が持ちこたえていると指摘。
「高金利や産業・輸出などの不振が景気を抑えている一定の状況はあるが、それにもかかわらず、消費は続いている。ハードランディングはないと思う」と述べた。
モロッコのマラケシュで開催された国際通貨基金(IMF)の会合で、シクルーナ総裁は「本当に勇気づけられるのは、打撃を受けたにもかかわらずコロナ禍後に人々が本当に消費したいと思っていることだ」と語った。
「誰もがリセッション(景気後退)について話している。しかし重要なのは、人々がそれを望んでいないように見えることだ」との認識を示した。
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