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概要:欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、ユーロ圏の基調インフレが依然として強く、賃金の伸びは歴史的に高いと述べた。
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2023年10月15日 13:45 JST
ラガルド総裁はモロッコでのIMF年次総会で発言
ユーロ圏経済を巡り先月示した見方をほぼ繰り返した
欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、ユーロ圏の基調インフレが依然として強く、賃金の伸びは歴史的に高いと述べた。
同総裁はモロッコのマラケシュで開催された国際通貨基金(IMF)の年次総会で、消費者物価の抑制にはまだ進展が必要だと強調し、ユーロ圏経済を巡り先月示した見方をほぼ踏襲した。
「コアインフレは依然として高水準にある。過去の投入原価急上昇の影響が薄れつつある一方で、人件費の上昇がそれを打ち消しつつあることを反映している」と述べた。「実際、労働市場が逼迫(ひっぱく)する中で購買力低下に対する補償を従業員が求めることで、歴史的に大きな賃金の伸びとなっている」と分析した。
ユーロ圏のインフレ率が2025年に目標の2%に低下するとの見通しを示したラガルド総裁は、9月14日のECB会合での予測を繰り返した。この会合では、10回連続の利上げが決まり、高水準での金利維持と追加利上げの可能性も排除されなかった。
ラガルド総裁は10月13日のパネル討論会で触れたテーマを再び取り上げ、過去の利上げの影響を見極めることが依然として重要だと示唆。「下振れリスクには、金融政策の効果浸透が強まることや国際経済環境の悪化などによる需要減退が含まれる」と語った。景気拡大の見通しについても同じような見解を示した。
ECBが10会合連続利上げ、総裁はピークに達したと確言はせず
ラガルドECB総裁、必要ならば追加行動の用意-利上げの影響検証中
「金融政策の効果が予想以上に強まった場合、あるいは世界経済がさらに弱まり地政学的リスクが強まった場合、成長が鈍化する可能性」があると同総裁は説明。その上で、「好調な労働市場や実質所得の増加、不確実性の後退が消費者や企業の信頼感を高め、消費支出を増やすことにつながれば、成長率は予想を上回る可能性もある」とも話した。
「インフレという野獣」
ラガルド総裁はその後のイベントで、ECBはまだ任務完了を宣言できる段階に達していないと強調。「タカ派かハト派かという問題ではなく、現時点では忍耐強く待つ」必要があるとし、「インフレ率がまだ高過ぎる場合には、インフレ期待を確実に落ち着かせるよう注意すべきだ」と述べた。
ECB政策委員会のメンバー、ナーゲル・ドイツ連邦銀行(中銀)総裁もユーロ圏全域で物価上昇圧力が依然として「高過ぎる」とし、「上昇リスクはまだかなりある」と警戒。「勝利を祝うには時期尚早だ」と語った。
インフレ率は急速に低下したが、ユーロ圏平均はECBの目標である2%を大きく上回っている。ナーゲル総裁はECBが確実に金利を「十分長く十分高い」水準に置くようにすると予想し、「インフレという野獣を手なずける必要がある」と話した。
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