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概要:26日の米株式相場は続落。決算に対する失望から大型ハイテク銘柄が売られ、S&P500種株価指数は5月以来の安値となった。通常取引終了後の時間外取引ではアマゾン・ドット・コムが上昇。決算で売上高が予想を上回った。
S&P500種は7月の高値からほぼ10%下落し、調整局面に接近
7-9月の米GDPは年率4.9%増-2021年以来の急成長
26日の米株式相場は続落。決算に対する失望から大型ハイテク銘柄が売られ、S&P500種株価指数は5月以来の安値となった。通常取引終了後の時間外取引ではアマゾン・ドット・コムが上昇。決算で売上高が予想を上回った。
株式 | 終値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500種株価指数 | 4137.23 | -49.54 | -1.18% |
ダウ工業株30種平均 | 32784.30 | -251.63 | -0.76% |
ナスダック総合指数 | 12595.61 | -225.61 | -1.76% |
S&P500種株価指数は7月の高値からほぼ10%下げ、調整局面に接近。ハイテク銘柄中心のナスダック100指数は2%近く下落し、7月高値からの下落率は10%を超えた。メタ・プラットフォームズが安い。同社は前日の決算発表で、広告事業が支出のマクロ経済環境に大きく左右されるとの見解を示した。メタのほか、エヌビディアとマイクロソフトも大きく下落。
市場は地政学的動向も注視。イスラエル軍は、イスラム組織ハマスの情報担当幹部を殺害したと明らかにした。この幹部は7日の攻撃計画立案に携わったという。イスラエルはまた、パレスチナ自治区ガザ北部にあるハマスの標的を対象に限定的な地上戦を行ったと発表した。
【イスラエル】ハマス幹部を殺害、一時的にガザへ地上侵攻
今年の米国株上昇をけん引してきた「マグニフィセント・セブン」と呼ばれるテクノロジー7社の決算が期待外れとなっており、約2000億ドルの時価総額が吹き飛んだ。メタ以外では、グーグルの親会社アルファベットやテスラも決算発表以降に株価が低迷しており、決算が好感されたのはマイクロソフトのみだ。
米ハイテク「7強」、2000億ドルの時価総額吹き飛ぶ-決算が期待外れ
ミラー・タバクのチーフ市場ストラテジスト、マット・メイリー氏は「強気筋が期待していたハイテク大手の明るい決算はまだ現実化していない」と指摘した。
7-9月(第3四半期)の米経済はほぼ2年ぶりの急速なペースで成長した。勢いを増した個人消費が寄与した。米金融当局が重視するインフレ指標である食品とエネルギーを除いた個人消費支出(PCE)コア価格指数は、2020年以来の低い伸びだった。
米GDPは年率4.9%増、2021年以来の急成長-個人消費勢い増す (3)
インディペンデント・アドバイザー・アライアンス(IAA)の最高投資責任者(CIO)、クリス・ザッカレリ氏はGDPについて、「失業率が低水準を維持する限り、消費者は支出を続け、経済成長は継続する。少なくとも金利上昇が及ぼす最悪の影響は分散される。1年半前から広く予測されてきたリセッション(景気後退)が今年実現せず、現在の経済トレンドが持続するのであれば、市場は昨年末のように安値から持ち直すだろう」と述べた。
国債
米国債相場は上昇。朝方の統計発表後に大きく値上がりしたが、市場はGDPや耐久財受注よりも失業保険の継続受給者数に強く反応したようだ。7年債入札は堅調で、相場は上げを拡大した。
国債 | 直近値 | 前営業日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 4.99% | -9.7 | -1.90% |
米10年債利回り | 4.85% | -10.8 | -2.19% |
米2年債利回り | 5.04% | -7.9 | -1.54% |
米東部時間 | 16時47分 |
金融政策により敏感な2年債利回りは一時10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて5.02%を付けた。金利スワップ市場は、今回の引き締めサイクルにおいてあと1回利上げが実施される確率を50%未満と予想している。
イエレン財務長官は、ここ数カ月における長期債利回りの急上昇について、強い経済と政策金利が高めの水準で長期間維持されるとの見方を反映していると述べた。
米長期債利回りの急上昇、高金利の長期化観測を反映-イエレン氏
22Vリサーチが実施した調査では、回答した投資家の71%が10年債利回りについて、まだピークを付けていないとの見方を示した。今後も上昇が続くと予想されており、予想の中央値ではピークは5.5%となっている。
オアンダの米州担当シニア市場アナリスト、エドワード・モヤ氏は「債券利回りが急激に低下するまで株式相場では上昇の準備が整わない。インフレ率が金融当局の目標にずっと近づくまで利回りの急低下は起きない可能性が高い」と述べた。
外為
外国為替市場ではドルが一時の上げを失う展開。米国債利回りの低下が影響した。主要10通貨ではニュージーランド(NZ)ドルとオーストラリア・ドルがアウトパフォーム。ユーロは、欧州中央銀行(ECB)の政策決定を受けて下落したが、その後に下げを縮小した。
為替 | 直近値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
ブルームバーグ・ドル指数 | 1276.51 | 0.49 | 0.04% |
ドル/円 | ¥150.43 | ¥0.20 | 0.13% |
ユーロ/ドル | $1.0559 | -$0.0007 | -0.07% |
米東部時間 | 16時47分 |
モルガン・スタンレーのアナリストらは、「利回り差は引き続きドルにプラスの方向だ。センチメントはユーロ圏では低下傾向となっている一方、米国では驚くほど底堅さを維持している」と分析。ドルは年末までに上昇すると予想した。
ECBはこの日、中銀預金金利を4%で維持した。前例のない連続利上げがインフレ抑制に成功するかどうかを見極めるため、1年余りで初めて金利を据え置いた。ジェフリーズの金利ストラテジスト、モヒト・クマー氏は、「記者会見の内容は、ECBが利上げを終了したとの見方と整合する」と指摘。「トーンはハト派寄りに傾き、インフレリスクよりも経済の軟化と下方向へのリスクが強調された」と述べた。
ECB、金利据え置き-インフレ抑制見極め利上げいったん停止 (1)
円は1ドル=150円台前半での推移となった。鈴木俊一財務相は26日午前、「今まで通りしっかり緊張感を持って動きを見ていく」と述べた。
円は対ドルで年初来安値更新、米金利高でドルが上昇-一時は円急伸も
原油
ニューヨーク原油相場は反落。イスラエルがガザへの地上侵攻を計画しているものの、金融市場全体の下げを背景に売りが優勢になった。
イスラエルはガザ北部にあるハマスの標的を対象に限定的な地上戦を行ったと発表した。
【イスラエル】ハマス幹部を殺害、一時的にガザへ地上侵攻
TDセキュリティーズのアナリスト、ダニエル・ガリ氏は「アルゴリズムに基づいてトレンドを追う投資家を荒い値動きが揺さぶり続けている」と指摘。商品取引アドバイザーによる売りを呼び起こす可能性があると述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物12月限は、前日比2.18ドル(2.6%)安い1バレル=83.21ドルで終了。北海ブレント12月限は2.20ドル下げて87.93ドル。
金
ニューヨーク金相場は小幅続伸。イスラエルとハマスの紛争継続が買い材料となった。ただ、米GDPが予想を上回ったため、安全な資産としての買いが弱まり、下げに転じる場面もあった。
リベラム・キャピタルのアナリスト、トム・プライス氏は「米国では活発な利上げサイクルが続いているものの、戦争のインフレへの影響に対応して調整があるとみている。金価格は2024年終盤までに1700ドルに下落すると引き続き予想している」と述べた。
スポット価格はニューヨーク時間午後2時17分現在、前日比5.49ドル(0.3%)上昇の1オンス=1985.21ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、同2.50ドル(0.1%)高い1997.40ドルで終えた。
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