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ＦＲＢ、追加利上げなら「クレイジー」－ノーベル経済学賞ローマー氏
概要：2018年にノーベル経済学賞を受賞したポール・ローマー氏は26日、米金融当局は利下げ局面に入るべきだとの考えを示した。同日発表された統計で７－９月（第３四半期）に米景気が加速した一方で、インフレの鈍化傾向が示されたことを踏まえて発言した。
景気とインフレに関する理論、「現時点で当てはまらない」
利下げを開始すべきだ－１年以内にインフレ率が２％目標到達と予想
2018年にノーベル経済学賞を受賞したポール・ローマー氏は26日、米金融当局は利下げ局面に入るべきだとの考えを示した。同日発表された統計で７－９月（第３四半期）に米景気が加速した一方で、インフレの鈍化傾向が示されたことを踏まえて発言した。
ブルームバーグテレビジョンでローマー氏は「この段階で利上げするのはクレイジーだろう」とし、当局は「利下げを開始し、１年以内にインフレ率が２％の目標に達するとしてある意味で安定に備える必要があることを人々に説明すべきだと思う」と語った。
ノーベル経済学賞受賞者のポール・ローマー氏がブルームバーグＴＶで語る
Source: Bloomberg
米当局はインフレ抑制に向け積極的な利上げを進めてきたが、力強い個人消費が引き続き米経済を押し上げてきた。来週の米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）では金利据え置きが広く予想されている。金利が高額商品の購入に水を差し、学生ローン返済が再開するため、10－12月（第４四半期）の成長率は鈍化するとの予想がエコノミストの間で多い。
現在はボストン・カレッジで経済学教授を務めるローマー氏は、「理論的には、景気が減速しないとインフレ率は鈍化しないが、現時点でそれは当てはまらない」とし、「従って今は事実を注視しなければならない時期にあり、誤りだと判明した一部の理論に惑わされないことが必要だ」と述べた。
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