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概要:米経済の加速も減速も招かない中立金利は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)後に少なくとも2倍に上昇し、投資家が債券や株式の購入について神経質になる理由を与えていることが、最新のブルームバーグ「マーケッツ・ライブ(MLIV)パルス」調査で分かった。
実質中立金利は100bp前後と85%推計、コロナ禍前の想定は50bp
ナスダック100、10-12月に最大10%下落と回答者の半数近くが予測
米経済の加速も減速も招かない中立金利は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)後に少なくとも2倍に上昇し、投資家が債券や株式の購入について神経質になる理由を与えていることが、最新のブルームバーグ「マーケッツ・ライブ(MLIV)パルス」調査で分かった。
回答者528人の約85%が、インフレの影響を除いたいわゆる実質中立金利は100ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)前後かそれ以上の水準に上昇したと考えている。コロナ禍前の想定は50bp前後だった。
The Rate That Keeps US Economy in Equilibrium Has Soared
Real neutral rate, estimated at 50 bps pre-Covid, is now higher, majority of respondents said
Source: Bloomberg MLIV Pulse survey Oct 23-27 with 528 respondents
パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は3月の議会証言で、中立金利がどの水準なのか「正直に言ってわれわれには分からない」と発言。しかし、底堅い米経済を背景に中立金利が従来の主流的推計を上回ったとすれば、金融当局が金融引き締めを長期化させ、株式や債券の価値を損なう可能性が高まる。
投資家が高金利の長期化という見通しを消化する中、両資産クラスはこのところ低迷している。米国債10年物利回りは先週、2007年以来初めて5%を突破し、特にテクノロジー株のバリュエーションを巡る懸念が高まった。 一方、S&P500種株価指数とハイテク株の多いナスダック100指数はいずれも調整局面に入った。
調査参加者は米10年債について、圧力が和らぐとはほとんど考えていない。回答者の予想中央値によれば、年末時点の利回りは5%と見込まれている。また、S&P500とナスダック100の価値はいずれも過大評価されているとの回答が60%を超える一方、約15%がバリュエーションが伸長しているのはテクノロジー株だけだとみている。
S&P 500 and Nasdaq 100 Are Too Pricey, Respondents Say
We asked: Do you think stocks are overvalued?
Source: Bloomberg MLIV Pulse survey Oct 23-27 with 528 respondents
ナスダック100について、回答者の45%が10-12月(第4四半期)に最大10%下落すると予想。回答者の5分の1はそれよりも大きい値下がりを見込んでいる。同指数は1-3月(第1四半期)に約35%上昇。人工知能(AI)を巡る熱狂で金利上昇は材料視されなかった。しかし、今月はこのまま行けば月間ベースで3カ月連続安となる。
今回の調査結果は、実質中立金利が30年代に2.7%にまで上昇すると結論付けたブルームバーグ・エコノミクス(BE)の報告書と一致する。それによると、米10年債利回りは4.5-5%の間に落ち着く可能性がある。
米国債利回り上昇の影響について、調査回答者の辛うじて過半数が悲観的な見方を示している。このグループは、5%超の利回りが1四半期かそれ以上続けばハードランディングを引き起こすと予測。つまり、インフレ抑制のための米金融当局の行動がリセッション(景気後退)の引き金となるシナリオだ。一方、そうならないとの回答は約47%だった。
米国債利回り上昇と、より長期にわたって金利を高めの水準に維持するとの金融当局のメッセージを受け、回答者の60%近くが1カ月後のドル上昇を予想した。
MLIVパルス調査はブルームバーグ・ニュースの読者を対象にブルームバーグの「マーケッツ・ライブ」チームが毎週実施。MLIVブログは同チームが運営している。
(免責事項:ベン・ラム氏はブルームバーグが提供するブログ形式の「マーケッツ・ライブ」のクロスアセットストラテジスト。これは同氏自身の視点であり、投資助言を意図したものではありません)
ブルームバーグ「MLIVパルス」調査
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