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概要:外国為替市場では円売り圧力が強まり、円は対ドルで年初来安値を更新。一時は1ドル=151円71銭まで売られた。日本銀行は31日の金融政策決定会合でイールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)政策の一段の柔軟化を決めたが、より踏み込んだ措置を見込んでいた投資家の円売りが膨らんだ。
市場は昨年10月21日に付けた90年7月以来の安値、151円95銭も意識
原油先物相場は続落で2カ月ぶり安値-供給懸念が後退
外国為替市場では円売り圧力が強まり、円は対ドルで年初来安値を更新。一時は1ドル=151円71銭まで売られた。日本銀行は31日の金融政策決定会合でイールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)政策の一段の柔軟化を決めたが、より踏み込んだ措置を見込んでいた投資家の円売りが膨らんだ。
日銀YCC再修正で正常化へ一歩前進との見方、為替動向が波乱要因に
日本の当局による円買い介入への警戒感もある中、市場では昨年10月21日に付けた1990年7月以来の安値(151円95銭)が意識されている。
為替 | 直近値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
ブルームバーグ・ドル指数 | 1276.41 | 5.65 | 0.44% |
ドル/円 | ¥151.62 | ¥2.52 | 1.69% |
ユーロ/ドル | $1.0576 | -$0.0039 | -0.37% |
米東部時間 | 16時29分 |
ウルフ・リサーチのクリス・セニック氏は、円安の流れは続く可能性があると指摘。日銀は今後数数週間でより「タカ派的なトーン」へのシフトを強いられると同氏はみている。
円は対主要通貨で全面安となり、対ユーロでは一時1ユーロ=160円台後半と、2008年8月以来の安値を更新。欧州中央銀行(ECB)と日銀の政策金利差による円安・ユーロ高基調が続いている。ECBは26日、主要政策金利を4.5%で据え置いた。昨年7月から続いた利上げをいったん停止したものの、高水準の金利を長く維持することを示唆した。
株式
米株式相場は続伸。米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策発表を翌日に控える中、市場参加者は最新の経済指標にはさほど反応しなかった。S&P500種株価指数は月間ベースでは3カ月連続の下落。2020年3月以来の長期連続安となった。
株式 | 終値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500種株価指数 | 4193.80 | 26.98 | 0.65% |
ダウ工業株30種平均 | 33052.87 | 123.91 | 0.38% |
ナスダック総合指数 | 12851.24 | 61.76 | 0.48% |
この日はJPモルガン・チェースなど大手銀行の株価が堅調だった一方、大型ハイテク銘柄は軟調。半導体のエヌビディアは1%近く下落した。10-12月(第4四半期)について市場予想より大幅な赤字額見通しを示した格安航空のジェットブルー・エアウェイズも安い。
米経済指標では、10月の米消費者信頼感指数が5カ月ぶり水準に低下した一方、第3四半期(7-9月)の米雇用コスト指数は市場の予想外に伸びが加速した。
米消費者信頼感指数、10月は5カ月ぶり低水準-市場予想は上回る
米雇用コスト指数、予想外に伸び加速-賃金・給与が増加
コメリカ・バンクのチーフ・エコノミスト、ビル・アダムズ氏は「ここ数年のインフレ率が目標を大きく上回ってきただけに、米金融当局は尚早に警戒を解くことになお慎重だ」と指摘。「明日の政策発表では、インフレ率が現在の下降軌道から外れた場合には再び利上げする用意があると示唆するだろう」と述べた。
国債
米国債相場は総じて軟化。米10年債り利回りは小幅に上昇し、4.9%台に戻った。債券トレーダーの間ではFOMC政策決定もさることながら、四半期定例入札発表への関心も高い。米財務省は来週実施するクオータリーリファンディング(四半期定例入札)の詳細を11月1日に発表する。ディーラーの予想コンセンサスは、3年債と10年債、30年債を合わせた発行規模が1140億ドル(約17兆2000億円)。3カ月前の1030億ドルから増加すると見込んでいる。
米四半期定例入札、ウォール街は1140億ドルへの増発予想-1日発表
米四半期定例入札発表が11月1日の最重要イベント-FOMCは二の次
国債 | 直近値 | 前営業日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 5.08% | 3.3 | 0.66% |
米10年債利回り | 4.92% | 2.6 | 0.53% |
米2年債利回り | 5.08% | 2.7 | 0.54% |
米東部時間 | 16時29分 |
原油
ニューヨーク原油先物相場は続落し、2カ月ぶり安値となった。イスラエルとイスラム組織ハマスとの衝突が今後も限定的なものにとどまる兆しが見られることから、市場は金利や世界経済の減速を再び意識する展開となった。
ハマスは仲介役に対し、向こう数日内に外国人人質を解放する意向を伝えた。これを受け、戦争が拡大し中東での原油の流れが滞るとの懸念が一段と後退した。原油価格は戦争開始前の水準未満に下がり、終値として8月28日以来の安値。
TDセキュリティーズの商品ストラテジスト、ダン・ガリ氏は、ここ数日に見られる原油の下落傾向について「衝突は局地的なものになると市場が予想していることを引き続き示している」と指摘。地政学リスクイベントに関する分析では、戦争に伴うプレミアムは「衝突から早ければ1カ月で薄れることが多い」ことが示されていると述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前日比1.29ドル(1.6%)安の1バレル=81.02ドルで終了。月間では約11%下げた。北海ブレント12月限はこの日、ほぼ変わらずの87.41ドル。
金
金スポット相場は続落。イスラエル情勢に反応して一時上昇したが、その後下げに転じた。この日発表された米経済指標では、第3四半期(7-9月)の米雇用コスト指数が市場の予想外に伸びが加速した。
レバノン国営NNAは、イスラエル軍がレバノンとの国境付近の標的を攻撃したと報道。この報道後、金スポットは一時0.6%上昇した。
金スポット価格はニューヨーク午後2時49分現在、前日比12.12ドル(0.6%)安の1オンス=1983.98ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、11.30ドル(0.6%)下げて1994.30ドルで引けた。
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