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概要:米自動車メーカー、フォード・モーターの格付けが投資適格級に戻った。潜在的な米景気後退リスクに直面する各社が財務基盤を強化する中で、経営の優先順位の変化を示唆しており、今後も格上げの動きが広がる可能性がある。
米自動車メーカー、フォード・モーターの格付けが投資適格級に戻った。潜在的な米景気後退リスクに直面する各社が財務基盤を強化する中で、経営の優先順位の変化を示唆しており、今後も格上げの動きが広がる可能性がある。
フォードは今週、S&Pグローバル・レーティングの格付けで優良企業の地位を取り戻し、同社の社債はジャンク(投資不適格)級から脱却した。グローバル・ハイイールド指数は、フォードが構成銘柄から外れることによって、額面で468億ドル(約7兆800億円)縮小し、縮小幅は2000年代半ば以降で最大になる見込み。ウォール街ではこれは始まりに過ぎないとの声も聞かれる。
インベスコの北米投資適格債担当責任者マット・ブリル氏は、投資適格級への格上げは「今後もまだ続く」とみる。「米景気が減速しても、クレジットのファンダメンタルズ改善の可能性は高まっており、多くの懸念とは反対の状況になるだろう」と付け加えた。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)初期には格付け各社による社債格下げが過去最高となったが、それとは正反対の流れになっている。ブルームバーグがICE・BofA指数を基に分析したデータによると、年初からの格上げの影響で、投資適格級からジャンク級に格下げされたいわゆる「堕天使」債は額面で1420億ドル程度と、3440億ドルまで膨らんだ20年の水準から減少している。
主要各国の中央銀行が政策金利を高い水準で維持していることを背景に景気後退リスクが焦点になる中でも、ユーリ・セリガー氏率いるバンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジストらは、堕天使債が再び増加する兆候はほとんどみられないと指摘する。10月の同社リポートによると、流通市場のスプレッドがジャンク債を上回る投資適格債は全体の0.5%以下にとどまるという。
フィッシュ・アセット・マネジメントのシニアポートフォリオマネジャー、マリア・ステヘリ氏は、「堕天使債のパイプラインはかなり細っているようだ」とし、「今回は、より多くの企業がIG(投資適格級)を維持するためにクレジットに配慮して行動することが可能で、またそれを望んでいるように感じられる」と述べた。
実際、ブラッドフォード・エリオット氏率いるバークレイズのストラテジストらは、24年には700億ー900億ドル相当のジャンク債が投資適格債に引き上げられるいわゆる「ライジングスター」になると予測する。同行によると、コティやセルネックス・テレコム、マークス・アンド・スペンサー・グループがライジングスターに当たる格上げの可能性があるという。
コティ、セルネックス、マークス・アンド・スペンサー各社にコメントを要請したが、返答は得られなかった。
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