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概要:アジアの各中央銀行が高金利を維持しドル高が打ち止めになるとみる投資家にとって、域内の新興国通貨は魅力的だ。
2023年11月6日 9:56 JST
タカ派的な中銀で投資妙味-ウェルズ・ファーゴ
ブラジルやチリは利下げ継続、中南米通貨に良い兆しではない
アジアの各中央銀行が高金利を維持しドル高が打ち止めになるとみる投資家にとって、域内の新興国通貨は魅力的だ。
ウェルズ・ファーゴの新興国市場ストラテジスト、ブレンダン・マッケナ氏は、インドネシア・ルピアとフィリピン・ペソ、タイ・バーツに最良の投資妙味があるとみている。
アジアの各中銀は自国通貨防衛に十分な外貨準備を持っていると他の専門家は指摘。「アジアは今後数カ月、アウトパフォームする可能性がある。タカ派色を強める中銀の一部に関係する通貨を選好している」とマッケナ氏は言う。
アジアの中銀が高金利を維持しドル高打ち止めとみる投資家にとって、域内の新興国通貨は魅力的
米労働市場の冷え込みにより、連邦準備制度が利上げを終えたとの見方が強まっていることもあり、広範なセンチメントは新興国市場に有利なようだ。この資産クラスのMSCI通貨指数は1週間で0.9%上昇し、7月以来の大きな上げとなった。
投資家にとって厳しい1年だったが、特にアジアについては幾つかの指標が楽観的な兆しを示唆。ブルームバーグが集計したリスクリバーサル(3カ月)に関するデータによると、オプション市場では中国やインド、台湾、韓国などの通貨に対するトレーダーの弱気度は非常に小さい。
こうした通貨はまた、比較的安定している。過去30日間で相場変動の安定性が際立ったのは、人民元やインド・ルピー、マレーシア・リンギットなどだ。
米国との利回り格差拡大を防ぎたいアジアの中銀が引き締めにコミットし続けていることから、アジア通貨が恩恵にあずかるとの見方もある。
インドネシアは先月、ルピア相場下支えのため政策金利を引き上げ、フィリピンは物価高抑制を図ろうと再び利上げする可能性を示唆した。
インドネシア中銀、予想外の利上げ再開-ルピア下支え図る
フィリピン中銀、0.25ポイント利上げへ-引き締め再開
バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)インベストメント・マネジメントのアニンダ・ミトラ氏(シンガポール在勤)は、アジア市場には「為替レートの柔軟性や政策的な市場バッファーが十分にあり、ファンダメンタルズはそれほど悪くない」と分析。
今の基調的な成長ダイナミズムはアジア通貨危機時の脆弱(ぜいじゃく)性とは大きく異なるとの見解を示している。
対照的に、マッケナ氏を含む多くの投資家は中南米通貨への投資に慎重だ。特にブラジルやチリの中銀は利下げを継続。
ブラジル中銀、政策金利を0.5ポイント引き下げ-ガイダンス維持
ソシエテ・ジェネラルの新興国市場調査責任者フェニックス・カレン氏(ロンドン在勤)は、中南米通貨にとって良い兆候ではないと話している。
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