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米銀、厳格な与信基準と低調な融資需要続く－ＦＲＢの融資担当者調査
概要：米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）が四半期ごとに実施する上級融資担当者調査では、７－９月（第３四半期）は全般として米銀の融資基準が厳格で、貸し出し需要も低調だったが、両分野とも前期から幾分改善した。
７－９月期は融資基準、貸し出し需要ともに前期から幾分改善
貸し出し需要が軟調と報告した銀行の割合は30.5％に低下
米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）が四半期ごとに実施する上級融資担当者調査では、７－９月（第３四半期）は全般として米銀の融資基準が厳格で、貸し出し需要も低調だったが、両分野とも前期から幾分改善した。
６日公表された調査結果によると、中・大企業向けの商業・産業向け融資基準を引き締めた米銀の割合は33.9％と、４－６月（第２四半期）の50.8％から低下した。融資条件を基本的に変えなかった銀行は約62.7％に上った。
今年初めの米地銀の経営破綻が金融セクター混乱の発端となり、金融機関が与信を抑制して米経済をリセッション（景気後退）に追い込むのではないかとの懸念が強まった。その後のデータでは、米経済は堅調な個人消費に支えられて７－９月期末まで底堅く推移したことが示された。
今回の調査では与信需要の改善が見られた。中・大企業の商業・産業向け貸し出し需要が軟調と報告した銀行の割合は30.5％で、前期の51.6％から低下した。
調査は融資基準引き締めや融資需要拡大を報告した銀行の割合からそれぞれ基準緩和や融資需要軟化を報告した銀行の割合を差し引くネットベースで算出している。
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