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概要:ウォーレン・バフェットは、バークシャーの決算報告に隠された宝石を発掘するには「かなり熱心に探す」必要があると語っています。 そのうち3つを見つけました。
バークシャー・ハサウェイのウォーレン・バフェットCEOは、最新決算で、自身の考え方や最近の行動に関してヒントを示した。
彼は、資金を米国債に移し、シェブロン株の約10%を売却したようだ。
9月末から10月24日までの間に、8億ドルを費やして自社株買いを加速させたと見られる。
バークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway)のウォーレン・バフェット(Warren Buffett)CEOは2023年11月4日に第3四半期決算を発表した。そこから彼の考え方やここ数週間の動きを垣間見ることができる。
5月に開催されたバークシャーの年次株主総会では「10-Q(四半期報告書)を見れば分かることもある。しかし、かなり注意深く見なければならない」と彼は述べていた。
ウォーレン・バフェット、バークシャー社が保有する株式を個人でも売買か…プロパブリカが報道
ここでは、バークシャーの最新決算に隠された重要な教えを紹介しよう。
1. 米国債への投資
ニュースの見出しは、バークシャーの手元資金が9月末に過去最高の1570億ドル(約23兆6000億円)を記録したことに集中している。しかし、もう少し掘り下げてみると、バフェット率いるチームは短期米国債に資金をシフトさせることで、金利上昇から利益を得たという明らかな証拠がある。
同社は6月末時点で現金および現金同等物を約500億ドル(約7兆5000億円)保有していたが、3カ月後には38%(190億ドル)減少し、約260億ドル(約4兆円)となった。一方、短期米国債は、6月末時点で970億ドル(約14兆6000億円)相当を保有していたが、3カ月後には30%増加して1260億ドル(約19兆円)となった。
バークシャーが9月までの1年間で、利子、配当、その他の投資収益を110億ドル(約1兆6500億円)以上、つまり2021年の同時期の約2倍も得ることができたのは、短期米国債を保有していたことが一因として考えられる。
アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)は歴史的なインフレを受け、2022年初めから政策金利をほぼゼロから5%以上にまで引き上げており、これが国債利回りを押し上げている。バフェットらが、ほぼリスクフリーで上昇した利回りを取り込もうと動き出したのは当然のことだ。
2. シェブロンの売却
バークシャーは前四半期で、石油関連企業最大手であるシェブロン(Chevron)の20億ドル(約3000億円)相当の株(保有していた分の約10%)を売却したようだ。9月末時点の最新データによると、バークシャーが保有していたシェブロン株の評価額は、約186億ドル(約2兆8000億円)だった。6月末時点で保有していた1億2300万株を、9月末時点でも保有していたとすれば、その時のシェブロン株の価格によって約210億ドル(約3兆1600億円)の評価額になっていたはずだ。
前四半期に純額ベースで50億ドル(約7500億円)以上の株式を売却したバークシャーは、金融株を買い集める一方で、ポートフォリオの他の部分を縮小しているようだ。コストベースで銀行、保険、金融株は5%増の248億ドル(約3兆7000億円)となったが、消費財株は約3%減の355億ドル(約5兆3500億円)、商業・工業・その他部門は8%減の511億ドル(約7兆7000億円)となった。
バークシャーは、9月に約5億ドル(約750億円)相当のHP株を売却したことを公表しており、消費者製品のコストベース減少の一因はこれで説明できる。商業部門に関しては、ゼネラルモーターズ(General Motors)の株式8億ドル(約1200億円)を売却した可能性があると、メリーランド大学のファイナンス教授でバフェットに関するブログを運営するデイビッド・キャス(David Kass)が、X(旧ツイッター)に投稿している。11月中旬にバークシャーの四半期株式ポートフォリオが発表されれば、それが正しいのかどうかが明らかになるだろう。
3. 自社株買いの増加
バフェットと彼のビジネス・パートナーであるチャーリー・マンガー(Charlie Munger)は、9月末から自社株買いのペースを上げているようだ。
前四半期におけるバークシャーの自社株買いは11億ドル(約1660億円)にとどまり、第1四半期の44億ドル(約6600億円)から減少した。同社の株価が9月までの半年間で13%上昇したためだと思われる。
しかし、前四半期末から10月24日にかけての発行済み株式の減少と平均株価を見ると、バフェットとマンガーはさらに8億ドル(約1200億円)の自社株買いを行ったと思われる。
バークシャーの株価が9月中旬から10月下旬にかけて下落したため、彼らは飛びついたのだろう。バークシャーの決算によると、前四半期の自社株買いの大部分は9月に行われており、この説を裏付けるものとなっている。
隠れた宝石
バフェットは決算報告書に隠れている宝石に光を当てており、現金の保管場所の内訳、株式ポートフォリオの調整に関するヒント、今四半期における自社株買いの事前通知など、鋭い目を持つ投資家にとっては、多くの発見があるだろう。
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