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概要:「ザ・ライズ・オブ・アマゾン・アドバタイジング」
この記事は、Business Insiderのプレミアム・リサーチ・サービス「Business Insider Intelligence」の調査レポートをもとにしています。詳しくは、こちら。
アマゾンのデジタル広告のシェア(オレンジ色)と、グーグル(グリーン)、フェイスブック(ブルー)のシェアの比較。
Business Insider Intelligence
アマゾンは、グーグル、フェイスブック、YouTube、従来のテレビといったプラットフォームから広告予算を奪おうと、広告プランをますます充実させている。
アマゾンは、サイトとモバイルアプリのディスプレイ広告以外にも広告ビジネスの拡大に注力しつづけ、ブランドには大きな広告宣伝の機会をもたらし、既存の広告媒体にはその脅威を増大させていく。
直近の数四半期、アマゾンの広告売り上げの伸びは鈍化した。だが、自社のプラットフォームやデバイス向けに新しい広告商品を開発すれば、大きく回復する可能性がある。
具体的には、インターネット・ムービー・データベース(IMDb)のビデオ配信サービス「Freedive」、Fire TV向けのチャンネル、Prime VideoのNFL中継、ライブストリーミング配信サービス「Twitch」、Echoやアレクサ搭載デバイス向けのAmazon Musicなどだ。
さらに、アマゾンの広告主を引きつける力は、同様に広告ビジネスを拡大しているウォルマートとターゲットのようなライバルを凌駕し続けるだろう。
調査レポート「The Rise of Amazon Advertising(アマゾン広告ビジネスの台頭)」でBusiness Insider Intelligenceは、アマゾンが広告ビジネスを成長させている様子と理由、 テレビとストリーミング端末の大手Rokuの二者が押さえているテレビ広告費にいかにして脅威をもたらすのか、そして広告ビジネスを拡大させているライバルの小売業者に対してアマゾンが優位を保ち続ける理由を調査している。さらに我々は、ディスプレイ、ビデオ、オーディオなどアマゾンのさまざまな形式の広告に関して、その成長性を網羅的に分析した。
なおレポートでは、次のような企業に言及している。アマゾン、フェイスブック、グーグル、プロクター・アンド・ギャンブル、Roku、スポティファイ、ターゲット、Twitch、ユニリーバ、ウォルマート、YouTube。
レポートの要点は以下のとおり。
アマゾンの広告売り上げは前年同期比で伸長している。だが、ここ数四半期で見るとその伸びは減速している。これは主力のディスプレイ広告が成熟期を迎えたためと考えられる。 2018年、アマゾンの広告売り上げは101億ドル、前年同期の47億ドルから117%増となった。しかし成長率は、2018年第4四半期の前年比97%から、2019年第1四半期には36%に低下した。
アマゾンの広告ビジネスは、ディスプレイ広告にとどまらず、そのエコシステム全体にわたって多様な広告メニューを提供し、さらに成長するだろう。アマゾンの広告の強みは、購入データを使って膨大な数の消費者にターゲット広告を配信できるそのユニークな能力にある。そしてこれは、人気の高いさまざまなプラットフォーム(Amazon.com、モバイルアプリ、Twitch、IMDbのFreedive)やデバイス(Fire TV、Echo)にも広がっていくだろう。
アマゾンは今後数年間でグーグルとフェイスブックの広告シェアに食い込むだろう。しかし中期的には2社を追い越すことはないだろう。Business Insider IntelligenceがeMarketerのデータに基づいて予測したところでは、アマゾンは2023年までに、2019年には9%だったアメリカのデジタル広告売上高のシェアを14%に伸ばす可能性がある。
デジタル広告での2社(グーグル、フェイスブック)の複占状態に対して、アマゾンは広告付き動画配信を武器に700億ドル規模のテレビ広告市場に手をのばすかもしれない。Fire TVなどに配信される動画によって、アマゾンはより大きなブランドをそのコンテンツに引き付け、広告売り上げを拡大する可能性がある。
アマゾンはまた、ウォルマートやターゲットなど広告ビジネスを拡大しているライバルに対して依然として優位を保っている。これには、アマゾンがアメリカのeコマース市場で優位を保っていることが極めて大きく作用している。eMarketerによると、アマゾンはアメリカのeコマース売り上げの半分近く(47%)、アメリカの小売市場の5%を占めている。
アマゾンでの広告は、販売促進や新規顧客獲得の面で、アマゾンで商品を販売するブランドにとっては依然として非常に価値が高い。
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[原文:THE RISE OF AMAZON ADVERTISING: This is exactly what Amazon is doing to siphon billions of ad dollars from Google and Facebook and why brands love it]
(翻訳:Toshihiko Inoue、編集:増田隆幸)
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