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概要:ニューヨーク外為市場では、米国債利回りの低下を反映し、ドルが下落した。このところの上昇を受け利益確定の売りが出たことも重しになった。ただ、市場関係者はドルの下落は一時的との見方を示している。
[ニューヨーク 1日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、米国債利回りの低下を反映し、ドルが下落した。このところの上昇を受け利益確定の売りが出たことも重しになった。ただ、市場関係者はドルの下落は一時的との見方を示している。
ニューヨーク外為市場では、米国債利回りの低下を反映し、ドルが下落した。2014年4月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)
終盤の取引で、主要6通貨に対するドル指数は0.3%安の94.046。ただ、週初からは0.8%上昇し、週間としての上昇率は8月下旬以降で最大となった。
米10年債利回りは約6ベーシスポイント(bp)低下の1.484%。この日発表の米経済指標がまちまちとなったことも、ドルの重しになった。
今週は、連邦準備理事会(FRB)が11月にテーパリング(量的緩和の縮小)を発表し、来年終盤にも利上げに着手するとの観測から、ドルは上昇。新型コロナウイルスを巡る状況や、米連邦債務上限引き上げを巡る議会の攻防などが市場心理の重しとなっていたことも、安全資産と見なされるドルに買いが入る要因になっていた。
バノックバーン・グローバル・フォレックスのチーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「9月下旬はFRBのタカ派スタンスがドルの押し上げ要因になっていた」と指摘。「最近では財政政策が焦点になったが、(債務上限が引き上げられずに)米国がデフォルト(債務不履行)に陥るとは考えにくいため、あまり重視されなかった」と述べた。
この日発表の米経済指標では、8月の個人消費支出が前月比0.8%増と市場予想の0.6%増を上回った。ただ7月は当初の0.3%増から0.1%減に下方修正された。
米供給管理協会(ISM)発表の9月の製造業景気指数は61.1と、前月の59.9から上昇。原材料の納入遅延が長引き、価格も上昇した。
ユーロは0.1%高の1.1595ドル。
ドルは対円で0.2%安の111.105円。
豪ドルは対米ドルで0.6%高。ただ、オーストラリアの主要輸出品である鉄鉱石価格の下落が重しになり、第3・四半期全体では3.6%下落した。
暗号資産(仮想通貨)では、ビットコインが9.4%高の4万7902ドル。一時は約2週間ぶりの高値を付けた。イーサは約10%高の3294ドル。アナリストは、仮想通貨は第4・四半期に上昇する傾向があるとしており、この日の上昇は季節的なものとの見方を示している。
ドル/円 NY終値 111.05/111.09
始値 111.18
高値 111.25
安値 110.91
ユーロ/ドル NY終値 1.1594/1.1598
始値 1.1582
高値 1.1607
安値 1.1583
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