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概要:格付会社フィッチ・レーティングスは1日、米議会が連邦債務上限問題を適時に解決できなければ、瀬戸際政策や資金調達の柔軟性低下によって債務不履行(デフォルト)に陥るリスクが高まり、米国の「AAA」格付けが圧迫される恐れがあるとの認識を示した。
格付会社フィッチ・レーティングスは1日、米議会が連邦債務上限問題を適時に解決できなければ、米国の「AAA」格付けが圧迫される恐れがあるとの認識を示した。2018年3月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)
[1日 ロイター] - 格付会社フィッチ・レーティングスは1日、米議会が連邦債務上限問題を適時に解決できなければ、瀬戸際政策や資金調達の柔軟性低下によって債務不履行(デフォルト)に陥るリスクが高まり、米国の「AAA」格付けが圧迫される恐れがあるとの認識を示した。
最終的には米議会が債務上限引き上げ、もしくは上限適用の停止に動き、デフォルトを回避すると確信するとしつつも、債務上限問題解決に向けた最新の取り組みが失敗に終わったことで、「膠着が2013年以降で最も長引く可能性がある」と指摘した。
イエレン米財務長官は、債務上限が引き上げられなければ10月18日頃に政府資金が枯渇し、財務省は同日以降、全ての支払いができなくなる状況に陥る警鐘を鳴らしている。
フィッチは「債務上限が引き上げられず、財務省のXデー(10月18日)を迎えれば、米国の支払い能力と意志へのテールリスクとなる」と指摘。「このような状況に陥る確率が高まるようであれば、格下げ方向で米国の格付けを見直す」とした。
デフォルト発生の際には「影響を受けた金融商品のみをデフォルト格付けに引き下げる」とした。
フィッチは昨年7月以降、米国の「AAA」格付け見通しを「ネガティブ」としている。
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