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概要:米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は22日、FRBはテーパリング(量的緩和の縮小)を近く開始すべきだが、雇用が過度な低水準になおどとまっているほか、来年には新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)によるインフレ圧力が弱まり、高インフレが緩和される可能性があるため、まだ利上げすべきではないと述べた。
10月22日、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、FRBはテーパリング(量的緩和の縮小)開始に向け「軌道に乗っている」と述べた。写真は9月30日、議会公聴会に出席するパウエル氏(2021年 ロイター/Al Drago)
[22日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は22日、FRBはテーパリング(量的緩和の縮小)を近く開始すべきだが、雇用が過度な低水準になおどとまっているほか、来年には新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)によるインフレ圧力が弱まり、高インフレが緩和される可能性があるため、まだ利上げすべきではないと述べた。
国際決済銀行(BIS)・南アフリカ準備銀行(中央銀行)のオンライン会合で「テーパリングの時期だと思うが利上げのタイミングではない」とし、労働市場の回復を忍耐強く待つことができるとした。
また「供給上の制約とインフレ高進は従来の想定よりも長く続く可能性が高く、来年も継続するだろう。賃金への圧力についても同様だ」と指摘。最も可能性が高いのはインフレ圧力が弱まり雇用の伸びが夏季に見られたペースに戻るというシナリオだが、「インフレが持続的に高進するリスクがあると判断すれば、確実にツールを活用する」とした。
その上で「われわれの政策は起こり得る様々な結果に対応できるようになっている」と語った。
パウエル氏は「テーパリングの時期が近いとはいえ、堅調な雇用の伸びへの回帰と供給上の制約緩和により米経済の潜在的な生産量の拡大効果が期待できる十分な理由があるにもかかわらず、雇用の伸びを鈍化させる意図と効果を合わせ持つ政策金利を用いた引き締め政策を現時点で実施するのは時期尚早だ」とした。
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