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概要:ゴールドマン・サックスは、S&P総合500種が来年末に5100ポイントに達すると予想した。15日終値(4682.80ポイント)からの上昇率は約9%で、年初来で約25%上昇している現状から伸びが緩やかになると見込んだ。経済成長の鈍化や金利上昇見通しに対する懸念が重しになるという。
ゴールドマン・サックスは、S&P総合500種が来年末に5100ポイントに達すると予想した。9月22日、ニューヨーク証券取引所で撮影(2021年 ロイター/Brendan McDermid/File Photo)
[16日 ロイター] - ゴールドマン・サックスは、S&P総合500種が来年末に5100ポイントに達すると予想した。15日終値(4682.80ポイント)からの上昇率は約9%で、年初来で約25%上昇している現状から伸びが緩やかになると見込んだ。経済成長の鈍化や金利上昇見通しに対する懸念が重しになるという。
ゴールドマンのアナリスト、デービッド・コスティン氏は「経済成長の減速、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締め、実質利回りの上昇は来年のリターンが平均をやや下回ることを示唆している」と述べた。
S&P500構成銘柄の1株当たり純利益は22年に8%増の226ドルになると予想。22年の利益率は12.6%と40ベーシスポイント(bp)上昇するが、23年には法人税改革の影響で低下するとした。
また、実質金利が上昇したとしても依然としてマイナス圏で推移し、株式への資金配分は引き続き過去最高水準になると指摘。一方で、将来的な利上げによって強気相場が崩れることはないものの、FRBの引き締めサイクルにおける過去の経験上、株式のバリュエーションが一段と拡大する可能性は低いとした。
セクター別ではIT、金融、ヘルスケアを「オーバーウエート」とした一方、消費財、公益、電気通信サービス、自動車を「アンダーウエート」に設定。ウイルスやインフレに敏感なシクリカル(景気循環)株を保有し、労働コストが高い企業を避け、利益率が高い成長株への投資を推奨した。
ゴールドマンとは異なり、モルガン・スタンレーはS&P500が22年に下落に転じると予想。利益成長が鈍化し、金利が上昇して株式市場がより不安定になるという。
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