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概要:日銀が26日に発表した2021年度上期決算によると、最終利益に当たる当期剰余金は1兆0529億円となった。上期として5年連続で増加し、過去最高となった。
11月26日、日銀が発表した2021年度上期決算によると、最終利益に当たる当期剰余金は1兆0529億円となった。上期として5年連続で増加し、過去最高となった。写真は2020年5月、東京で撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 26日 ロイター] - 日銀が26日に発表した2021年度上期決算によると、最終利益に当たる当期剰余金は1兆0529億円となった。上期として5年連続で増加し、過去最高となった。
9月末の資産残高は、前年同期末に比べて4.9%増加し724兆0579億円となった。上期として14年連続で増加した。
貸出金が前年同期末比32.0%増の138兆4178億円となった。このうち、新型コロナウイルス感染症対応金融支援特別オペの残高は78兆0146億円と、前年同期末と比べて約33兆円増えた。
国債の保有残高は528兆0295億円と前年同期末比0.4%減少。J━REITは同3.5%増の6642億円、ETFは同5.9%増の36兆2050億円となった。国債の利息収入は5525億円だった。
9月末時点で保有していたETFは時価ベースで52兆8952億円。21年3月末の51兆5093億円から増加した。株高の効果で含み益は16兆6200億円と過去最高。前年度末の15兆4444億円から増加した。
経常利益は1兆3061億円と、前年同期の1兆0826億円から増加。為替の円安に伴って外国為替関係損益がプラスに転換。保有ETFからの分配金が7718億円に増加したことなどが寄与した。特別当座預金制度の付利額は49億円だった。
自己資本比率は8.87%と前年度末並みの水準だった。
(杉山健太郎)
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