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概要:午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(143.52/55円)からほぼ横ばいの143.54/56円付近で推移している。時間外取引の米金利の上昇を背景に、ドルは底堅さを維持した。
[東京 16日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(143.52/55円)からほぼ横ばいの143.54/56円付近で推移している。時間外取引の米金利の上昇を背景に、ドルは底堅さを維持した。
9月16日、午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(143.52/55円)からほぼ横ばいの143.54/56円付近で推移している。写真は米ドル紙幣。2009年11月に撮影(2022年 ロイター/Rick Wilking)
朝方は三連休を控えた持ち高調整のドル売り/円買いが優勢だった。「来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)や週末を控えて積極的な売買は出ていない」(邦銀)という。その後は世界的な株安を受けてリスク回避の流れが強まり、クロス円を中心に円高圧力が加わったことや時間外取引の米金利が低下したことから、ドルは一時142.83円付近まで下落した。
市場では「前日も142.80円付近で下げ止まっていることから、同水準がサポートになっているようだ」(国内金融機関)との指摘が出ている。
一方で、政府・日銀による為替介入に対して「海外勢を中心に疑心暗鬼になっている。145円が防衛ラインとみられる中、144円台に乗せると警戒感が強まりやすく、143円台が居心地の良い水準」(証券)といい、ドルの上値いには慎重になっている。
20─21日開催の米FOMCでは、75ベーシスポイント(bp)の利上げ実施が市場のコンセンサスだが、一部では100bpの利上げの思惑も浮上している。
SBI証券の外国為替室部長、上田眞理人氏は、米金利先高感から「ドルを売るという選択肢はない」とし、ドルは調整をこなしながら上を目指していくとみる。
ただ、欧州中央銀行(ECB)理事会による大幅利上げ観測を背景に欧米金利差が以前よりも縮小するなどドルが主要通貨で全面的に買われにくいほか、政府・日銀への為替介入への警戒感から、「ドル買い/円売りが進み145円を一気に抜けていくような状況は薄れてきている」(上田氏)という。
鈴木俊一財務相は16日の閣議後会見で、為替市場の動きについて「投機的な動きも背景に急速で一方的な動きがみられ、過度な変動を憂慮している」と述べた。一方的な動きが継続すればあらゆる措置を排除せず、「市場において必要な対応をとる」との考えも示した。相場の反応は限定的だった。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 143.54/56 0.9981/85 143.28/32
午前9時現在 143.32/34 0.9986/90 143.14/18
NY午後5時 143.52/55 0.9999/03 143.48/52
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