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ヘッジファンドのＣＱＳ、事業の一部売却含む選択肢を検討－関係者
概要：マイケル・ヒンツェ氏率いるヘッジファンド運用会社ＣＱＳは資産運用事業の一部売却を含む選択肢を探っていると、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
マイケル・ヒンツェ氏率いるヘッジファンド運用会社ＣＱＳは資産運用事業の一部売却を含む選択肢を探っていると、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
ロンドンに本拠を置くＣＱＳは、潜在的な関心を測るためアドバイザーと協力していると、協議の非公開を理由に関係者が匿名で語った。同社は150億ドル（約２兆800億円）余りの運用資産の大部分を占めるロングオンリーと資産担保証券（ＡＢＳ）事業について、どちらか一つまたは両方の一部または全体の売却を含めたさまざまな取引を検討している。
関係者２人によれば、ＣＱＳは事業の一部をスピンアウトする可能性もある。ヒンツェ氏の旗艦ファンド「ディレクショナル・オポチュニティーズ」が交渉対象に入っているかは不明。協議は進行中で、ＣＱＳが取引を進めることも確実とは言えないという。同社は過去にも持ち分売却交渉を行ったが、具体化しなかったとされる。
ＣＱＳの担当者はコメントを控えた。
同社は2020年に一部ファンドで大幅な損失を出した後、ここ数年は厳しい状況にあった。クレジット投資の原点に回帰するため、少なくとも２つのマネープールを閉鎖し、拡大計画を断念したほか非中核的な事業を分離し、人員削減を実施した。運用資産は損失計上前のピーク（約200億ドル）を下回っている。
ヒンツェ氏の旗艦ファンドは20年の運用成績がマイナス35％だったが、まだ回復していない。運用資産は約12億ドルで、損失前の約30億ドルから減少している。
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