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概要:シンガポールの政府系ファンド(SWF)、GICの5年間のリターンは2016年以来最低となった。GICは世界経済の減速を理由に挙げ、金利上昇の影響がまだ十分に現れていないと説明した。
2023年7月26日 11:56 JST
3月末までの5年間の名目リターン、年率3.7%-7年ぶり低水準
まだ困難を脱していない、政策引き締めの影響残る-林昭傑CEO
シンガポールの政府系ファンド(SWF)、GICの5年間のリターンは2016年以来最低となった。GICは世界経済の減速を理由に挙げ、金利上昇の影響がまだ十分に現れていないと説明した。
推定運用額6900億ドル(約97兆円)のGICは、3月末までの5年間の名目リターンが年率3.7%となり、過去7年で最低となった。20年間の実質リターンは8年ぶりの高水準となる4.6%を記録した。GICは1年間の運用成績や運用資産を公表していない。
今回の結果は、機関投資家が金利上昇や地政学的緊張、世界の債券相場や株式相場の調整による影響に見舞われていることを浮き彫りにした。シンガポールの政府系投資会社テマセク・ホールディングスは今月に入って、昨年度の利回りが異例のマイナスとなったことを明らかにし、先行き不透明感を示した。
GICの林昭傑(リム・チョウキアト)最高経営責任者(CEO)は、「われわれはまだ困難を脱したわけではない」と指摘、「政策引き締めの影響をまだ経済と市場の双方で感じている」と述べた。
世界経済展望
GICの直近の年度には、インフレ対策やロシアのウクライナ侵攻の影響による株価下落が大部分含まれているが、3月以降の相場回復についてはすべて反映されているわけではない。
今後の見通しについてGICは、銀行業を取り巻くストレスや貸し出し条件の引き締めなどが、主要先進国のリセッション(景気後退)リスクを高めている要因だと分析。中国の回復はかつてのような投資主導ではなく、サービスや消費がけん引役だとの認識を示した。その上で「23年の世界経済は減速すると予想される」とした。
Worst Since 2016
Singapore sovereign wealth fund GIC\'s five-year nominal returns fall
Source: GIC
Note: For financial years ending March 31. Real returns are adjusted for inflation and 5-year real rates of return not disclosed. All figures annualized.
GICはポートフォリオの17%をプライベート・エクイティー(PE、未公開株)に投資しているが、借り入れコストが上昇する中で、ジェフリー・ジェンスバキ最高投資責任者(CIO)はプライベート・クレジットを大きなチャンスと見ており、「現在最も魅力的と思われるリスク・リターンを持つ資産クラスだ」と指摘した。
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