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概要:7日の米株式相場は反発。先週に週間ベースで3月以来の大幅安となっていたS&P500種株価指数は5営業日ぶりに上昇。ダウ工業株30種平均は約7週間ぶりの大幅高となった。
米国債は長期債中心に下落、四半期入札など控え
市場は10日発表のCPI待ち、政策見通しの手掛かり求め
7日の米株式相場は反発。先週に週間ベースで3月以来の大幅安となっていたS&P500種株価指数は5営業日ぶりに上昇。ダウ工業株30種平均は約7週間ぶりの大幅高となった。
株式 | 終値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500種株価指数 | 4518.44 | 40.41 | 0.90% |
ダウ工業株30種平均 | 35473.13 | 407.51 | 1.16% |
ナスダック総合指数 | 13994.40 | 85.16 | 0.61% |
バークシャー・ハサウェイは上昇し、上場来高値を更新。4-6月(第2四半期)決算が予想を上回ったことが好感された。アマゾン・ドット・コムも上昇。同社は反トラスト法(独占禁止法)訴訟を回避するため、来週に連邦取引委員会(FTC)のカーン委員長および3人の委員と会談を行う見通しだ。一方、テスラは下落。過去13年にわたって同社に在籍してきたザック・カークホーン最高財務責任者(CFO)の退社が材料視された。アップルは今年に入って最長の連続安。
アマゾンがFTC委員長らと来週会談、訴訟回避へ最後の粘り-関係者
テスラのCFO交代、13年在籍のカークホーン氏が退任-株価下落
米国債
米国債は長期債中心に下落。米連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン理事は、物価圧力を抑制するため金利は高めの水準でより長期にわたって維持される可能性があると示唆した。大量の社債発行や、3年債と10年債、30年債合わせて1030億ドルの入札を控えていることも相場の重しになった。
10年債利回りは上昇を再開。先週は昨年11月以来の高水準を付けていた。
国債 | 直近値 | 前営業日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 4.27% | 7.1 | 1.69% |
米10年債利回り | 4.09% | 5.9 | 1.46% |
米2年債利回り | 4.77% | 1.0 | 0.22% |
米東部時間 | 16時47分 |
FRBのボウマン理事は、物価安定の完全回復に向けて一段の利上げが必要になる可能性があるとの考えを改めて表明。ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は米政策金利を当面は景気抑制的な水準に維持する必要があるとしつつ、インフレが減速すれば来年には利下げが正当化される可能性があるとの考えを示した。
ボウマンFRB理事、追加利上げが必要になる可能性を改めて示唆
NY連銀総裁、景気抑制的スタンスを当面維持する必要とNYTに語る
市場は政策見通しに関する手掛かりを求めて、10日公表の7月米消費者物価指数(CPI)を待っている。
マーフィー&シルベスト・ウェルス・マネジメントのポール・ノルテ氏は「最近の幅広い経済指標では、景気は減速しつつあるがそのペースは非常に緩やかな可能性が示唆されている」と指摘。「今週発表されるインフレ統計は、米連邦公開市場委員会(FOMC)9月会合での行動を判断するための材料となるだろう。米金融当局がデータ次第の姿勢のため、市場もしかりだ」と述べた。
モルガン・スタンレーのストラテジスト、マイケル・ウィルソン氏はフィッチ・レーティングスによる先週の米国債格下げやそれに続く債券の売りは、経済成長や利益拡大について「投資家が将来的な失望に備えるべきであること」を示唆しているとの見方を示した。
米株に警報鳴っている、リスクは財政政策-モルガンSのウィルソン氏
クラロ・アドバイザーズの創業者でマネジングプリンシパルのライアン・ベレンジャー氏は「油断をせずに警戒を続けることが投資家にとっては重要だ。インフレや米金融当局に対する市場の懸念は変わらず残っている」と指摘。「ガソリン価格は過去数週間に上昇しており、それが10日のCPI統計に反映される可能性がある。そうなれば、政策に関して積極姿勢を維持するという米金融当局の論拠を後押しすることになる」と述べた。
外為
外国為替市場ではドルがほぼ変わらず。朝方の上げを消す展開となった。投資家はドル売り再開に向け米インフレにさらなる減速の兆しがみられるか、10日のCPI統計に関心を向けている。
ドルは対円では上昇し、一時0.6%高の1ドル=142円58銭を付けた。
為替 | 直近値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
ブルームバーグ・ドル指数 | 1225.82 | -0.24 | -0.02% |
ドル/円 | ¥142.47 | ¥0.71 | 0.50% |
ユーロ/ドル | $1.1002 | -$0.0004 | -0.04% |
米東部時間 | 16時47分 |
米国で物価圧力が和らいでいる兆候が増えれば、ドル安トレンドは強まると市場参加者の多くは見込んでいる。
INGのストラテジストらは「ドルは年内を通じてじりじり下落するというのがコンセンサスの予想だが、こうしたトレンドを補強するインフレや活動(特に雇用関連データ)の低下は共にまだみられていない」とリポートで指摘。米CPI統計、および米財務省が四半期定例入札の一環として実施する総額約1000億ドルの国債入札が今週は為替市場にとっての主要イベントになると付け加えた。
原油
ニューヨーク原油先物相場は反落。ウクライナが週末にロシアの船舶を攻撃したことで黒海からの原油輸送が危険にさらされたが、市場の反応は限られた。
ウクライナによる黒海へのドローン攻撃、戦闘のエスカレートを示唆
ウクライナ軍は週末に水上ドローンでロシアの石油タンカーとロシア海軍の揚陸艦を攻撃。これにより、黒海を通じたロシアの一次産品輸出が脅かされた。しかし同地域からの輸出は続いている上、市場には現時点で供給が相対的に十分ある状況だ。
CIBCプライベート・ウェルスのシニア・エネルギー・トレーダー、レベッカ・バビン氏は「原油市場は供給混乱の影響を予測することがあまり得意ではなく」、原油トレーダーらは「供給が市場からなくなるまで、臆測を立てることに消極的だ」と指摘。「サウジアラビアに短期的には十分な余剰生産能力があるという事実も、供給関連材料への反応を和らげるのに寄与している」と述べた。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の先物12月限は前営業日比6.10ドル(0.3%)安の1オンス=1970ドルちょうどで終了。スポット価格は一時0.6%安の1931.55ドルまで下げた。
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