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【欧州市況】株は小幅高、金利や中国動向を意識－ドイツ債下落
概要：14日の欧州株は小幅高。米金利がピークに達する可能性を巡り楽観が広がった一方、中国不動産市場の問題があらためて示唆された。
14日の欧州株は小幅高。米金利がピークに達する可能性を巡り楽観が広がった一方、中国不動産市場の問題があらためて示唆された。
ストックス欧州600指数は0.2％高。低迷する不動産が中国の景気回復を損ねているとの懸念が重しとなった。同国で15日発表予定の経済統計からは成長回復の兆しがほとんど見られない公算が大きい。
欧州債市場ではドイツ債と英国債の利回り曲線がベアフラット化した。短期金融市場では欧州中央銀行（ＥＣＢ）とイングランド銀行（英中央銀行）の利上げ見通しが強まり、利下げ見通しは後退した。市場は金利の高止まりを見込む。
市場が想定するＥＣＢのピーク金利は２ベーシスポイント（ｂｐ、１ｂｐ＝0.01％）上昇して年末までに3.95％。７月27日にＥＣＢが政策金利を0.25ポイント引き上げた後で最も高い。市場は2024年に計62ｂｐの利下げを織り込んでいる。先週は同64ｂｐだった。
市場が見込む英利上げ見通しは最大10ｂｐ上昇し、ピーク金利は来年３月までに5.90％と織り込まれている。来年については、年末までに計40ｂｐの利下げが見込まれている。
8月14日の欧州マーケット概観（表はロンドン午後６時現在）
| 債券 | 直近利回り | 前営業日比 |
|---|---|---|
| 独国債2年物 | 3.08% | +0.04 |
| 独国債10年物 | 2.64% | +0.01 |
| 英国債10年物 | 4.57% | +0.04 |
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