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概要:午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の110円付近で推移している。国内勢の買いに支えられ110.11円まで上昇したが、一方でジャクソンホール会議を明日に控え、国内勢のドル売りも断続的に流入、安定的に110円台に乗せることはできなかった。
[東京 26日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の110円付近で推移している。国内勢の買いに支えられ110.11円まで上昇したが、一方でジャクソンホール会議を明日に控え、国内勢のドル売りも断続的に流入、安定的に110円台に乗せることはできなかった。
8月26日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の110円付近で推移している。ジャクソンホール会議を控え、パウエル米FRB議長(写真)の発言への警戒感も生じている。米議会で6月撮影(2021年 ロイター/Saul Loeb/Pool)
ドルは午前の高値110.11円から、正午過ぎには109.92円まで押し戻された。
国内勢のドル売りについて、明日がスポット月末応当日であることに加え、「ジャクソンホール会議で米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が、テーパリング(量的緩和の段階的縮小)について慎重な姿勢を示し、ドルが一時的にも売られる可能性が意識されているのではないか」(外為アナリスト)との声がある。
スポット月末応当日に契約されたスポット取引の受け渡し日は月末31日となる。
ジャクソンホール会議を明日に控え、投機筋は一方向にポジションを傾けることを避けており、「上がったら売り、下がったら買いのスタンスで、方向感が出にくい」(外国銀)という。目先の上値めどは、一目均衡表の雲の上限とされる110.13円付近。
ユーロ/ドルは1.1773ドル付近まで上昇したが、ドル/円と同様に「上がったら売り」という投機筋の行動パターンを受けて、1.1761ドル付近まで反落した。
前日は欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁が、第3・四半期の指標が好調なためユーロ圏のマクロ経済予測を9月に再び上方修正する可能性があると述べたことが話題となっていた。
これまでは金融政策の正常化について、ECBが慎重派、FRBが積極派という構図だったが、「デギンドス副総裁のタカ派発言を受け、ジャクソンホール会議でパウエルFRB議長が早期テーパリングに後ろ向きな発言をすれば、事態は逆転する。ユーロ買い/ドル売りが進みそうだ」(外為アナリスト)との見方が聞かれた。
豪ドル/円は79円後半。
米原油先物の上昇に足並みをそろえる格好で、過去3営業日続伸してきたが、きょうは米原油先物価格が小幅安となったため、豪ドルも伸び悩んだ。
米国産標準油種WTIの中心限月10月限は、現在1バレル=67.96ドル。前日の清算値(終値に相当)は68.36ドルだった。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 109.98/00 1.1762/66 129.40/44
午前9時現在 109.97/99 1.1770/74 129.45/49
NY午後5時 109.99/02 1.1770/74 129.45/49
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