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概要:米気象当局によると、ハリケーン「アイダ」は5段階のうち2番目に強い「カテゴリー4」に発達し、ルイジアナ州南部のフォーチョン港近くに上陸した。最大風速67メートルの強力なハリケーンで、米国の主要石油ターミナルの操業に影響が出ている。
米気象当局によると、ハリケーン「アイダ」は5段階のうち2番目に強い「カテゴリー4」に発達し、ルイジアナ州南部のフォーチョン港近くに上陸した。写真は同州ニューオーリンズで29日撮影(2021年 ロイター/Marco Bello)
[29日 ロイター] - 米気象当局によると、ハリケーン「アイダ」は5段階のうち2番目に強い「カテゴリー4」に発達し、ルイジアナ州南部のフォーチョン港近くに上陸した。最大風速67メートルの強力なハリケーンで、米国の主要石油ターミナルの操業に影響が出ている。
全米最大の民間運営原油ターミナル、ルイジアナ・オフショア・オイル・ポート(LOOP)はハリケーン予想進路に基づき、操業地域に影響が出る懸念があることから出荷を停止。ルイジアナ南部の他の幾つかの港とミシシッピ州の複数の港も閉鎖された。
LOOPにはルイジアナ沖合に海上ターミナルがあり、フォーチョン港が陸上の拠点となっている。米国で唯一の、スーパータンカーからの荷揚げが可能な深水港で、フォーチョン港のサイトによると、国産原油の10─15%、原油輸入の10─15%を処理し、米国の精製能力の約半分と関わりがある。
規制当局によると、29日時点で、石油各社はメキシコ湾岸の原油生産量の95%超に当たる日量174万バレルの生産を一時停止した。メキシコ湾の沖合は、米国の原油供給量の17%を占めている。
アイダが予想より急速に発達したのを受け、メキシコ湾岸の住民は避難を強いられ、事業所は閉鎖を余儀なくされた。ルイジアナ州のエドワーズ知事は28日、同州を直撃するハリケーンとしては1850年代以降で最大の被害をもたらす可能性があると警告した。
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